「常識ないわねぇ、あれは国家資格で、超難関なのよ。」
へぇ、そうなんだぁ。
「だって、美容師的なヘアスタイリストの感覚も必要だし、
理容師みたいに、剃刀だって使う訳でしょ。」
あぁ、言われてみれば、そのとおりだねぇ。
でも、需要はあるの?
「今は知らないけど、一昔前は、超多忙だったのよ。」
どうして?
「ヘアヌード解禁前はさ、
それを隠すために、どうしてもポーズが不自然になるのよ。
そこで、アンダーヘア理容師さん登場、ってわけよ。」
なるほどぉ。
「SM写真撮影なんては、もっと過激ポーズでしょ。
だからね、写真家、縄師、パイパン師、3人で一組よ。」
さすがハルさん、いろんな事、知ってるねぇ。
「ちょっとそんな想像しただけよ。
私がそんなの知ってるわけないじゃん。」
なんだよ、、冗談かよ。
「ほらほら、せっかく予約取ったんだから、
早く着替えて。美容室行くわよ。」
うん、アンダーヘア美容師さんがいたとしても、
パイパンの私達には関係ないかぁ。
美容師さんのお勧めで、
ふんわりパーマのショートボブスタイルにした。
まだまだ風は冷たいけど、ちょっと柔らか萌え萌え春気分。
もちろん、頭髪だよ。