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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

賀正


  あけましておめでとうございます



     旧年中は 大変お世話になりました

     私も今年は社会人三年生
     ハルもこの春から新社会人になります



     初暦 知らぬ月日は 美しく (吉屋信子)

     はてさて今年はどんな年になるのでしょう

  
     皆様にとっても
     私達にとっても
     今年も 充実した一年になりますように


                     レイ ハル


 

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女囚縛り

「レイもハルも、大きくはないけど、
 いい胸の形してると思わない?」
「ああ、握っても潰しても、ちょうどいい、俺の好みの形だ。」
「じゃぁ、その胸を際立たせる縛りを見せてよ。」


11月末の御調教後の紗江様のご希望の予告どおり、
この年末年始の御調教は、『緊縛御調教』、、
そして、その目的は、、『緊縛美』、、らしい。

昨年は実家で、本当に久しぶりに年末年始を過ごした。
今年は、一昨年と同じように、紗江様宅で、お正月を迎える。


「胸を際立たせる縛り、?、、それは簡単だろ。
 後手で手首、肘も縛れば、、、後手直伸縛りだ、、
 ほら、後ろから見ると、左右の肩甲骨がくっつきそうだし、
 前から見ると、胸を突き出す格好になるだろ。」
「でも、正面から見ると、緊縛、って感じがないわ。
 胸を張っただけでも、こんなふうになるし、、、、」
「いや、この手首の縄尻を、こうやって上に持ち上げるだけで、
 肩関節が悲鳴を上げて、前屈みになって、、、、、、
 ほら、こんなふうに、ケツを突き出してくるんだぞ。」

肩関節が悲鳴を上げている私は、
縄一本で簡単にコントロールされて、お尻を突き出している、。

「そんな縛りの効能じゃなくてさぁ、
 胸を突き出しながら縛られてる奴隷を観賞したいの。」
「観賞かぁ、、、
 注文の多い料理店、ならぬ、注文の多い料亭女将だな。」

そんな事をおっしゃいながらも、
御主人様は、嬉しそうに、私達の体に縄をめぐらせていく、、、
胸の張りはそのままで、変形女囚縛り、、、、?
「ほら、これでどうだ?
 胸の張りはそのままで、変形女囚縛りだ。」

「あぁ、素敵。女囚縛りって言うの?。
 このままでズーッと眺めていたい気分。
 でもどうして女囚をこんな風に縛ったの?」
「よくは知らんが、捕縛というより、
 この縛りで、市中引き回しなんかしたんじゃないか。
 もちろん、着物の上からの縛りだろうがな。」
「そういう意味では、やっぱり観賞用の縛りなのね。」

紗江様が、ニヤッと、、不気味に微笑んだ、、、、
紗江様とも、永いお付き合いになった、、、
あの微笑みは、何か御調教を思いついた時の、ニヤッ、、だ。

「レイ、これだけ証拠が揃っているのよ。
 あなたがやったんでしょ。もう、白状しなさい!!」
そうきたかぁ、、、、
いえ、私じゃぁありません。私はやっていません。
「じゃぁ、ハル、あなたなの?」
「いえ、私は、たまたまあそこを通りかかっただけです。」
「ふ~ん、二人ともシラをきるのね。
 なるほどぉ、、、ふたりで示し合わせているのかぁ。
 ねぇ、賢治さん、この二匹の女囚奴隷、
 いつまでも白状しないから、市中引き回しで晒し者にしましょ。」

「じゃぁ、特別サービス、
 股縄にして、その縄尻を引いて歩く、ってのはどうだ?」


廊下に出た途端、その空気の冷たさに、自白したくなった。
玄関を出た途端、その空気の白さに、自分の罪を認めたくなった、
、、実は私がやりました、外はお許し下さい、、、って。




冤罪牝奴隷達は、縄を引かれて、山中引き回しの刑だ。


股間の股縄が、ひたすら、自白を強要している、、、、、、




 
             2012年12月29日の事でした。
 

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亀甲縛り風

「賢治さん、今日はレイとハルにおせち作り手伝わせるから、
 手足が動かしやすい緊縛にして。」

「おい、動きやすかったら、緊縛じゃねぇだろ。」
そんな事をおっしゃいながら、縄はもう私達の体を廻っている。
魅惑のストラップレスブラ、、、?
「作業性が良く、ずれにくい。着けている事も忘れそう。
 魅惑のストラップレスブラ緊縛。」
そんなキャッチコピーまで付けて、、、、、


足元は冷えるので、オーバーニーだけはお許しいただいて、
ほぼ全裸の『魅惑のストラップレスブラ』姿でキッチンに立つ。

「レイは当然知ってるでしょうけど、
 ハル、昆布かつおだしって知ってる?」
「はい、グルタミン酸とイノシン酸、、です。」
「あのねぇ、、、、呆れるけど、、、正解だわ。
 じゃぁ、牝奴隷のだしは?」
「はい、グアニル酸とコハク酸、、、、。」
「ハイハイ、それは椎茸だしと貝のだしよ。
 もうちょっとお洒落な答えを期待した私がバカだったわ。
 じゃぁ、ハルには、昆布かつおだしの作り方を指導。
 レイ、あなたには、、、課題をあげるわ。
 正月料理、何か一品作ってみなさい。
 コンセプトは、、、、、『牝奴隷正月料理』、、
 材料は、ここにある物、何を使ってもいいわ。」

紗江様ぁ、、過大評価ですぅ、、
もちろん、昆布と鰹節でだしをとった事はありますけど、
普段は、ほとんど『だしの素』ですよぉ、、、、、

紗江様がハルさんに指導する料亭の本格的だしの作り方を、
片目で覗き見、片耳で盗み聞きしながら、
私は課題の『牝奴隷正月料理』を考えている、、、、

「おい、紗江、俺の役目はブラ緊縛で終わりなのか?
 暇でしょうがねぇ。なんか俺にできる仕事はないか?」
のそっと、御主人様がキッチンに入ってきた。
「賢治さんの仕事?、、、
 下っ端料理人の仕事を監視したり、味を確かめたり、、、、
 総料理長、お願いするわ。」

『牝奴隷正月料理』を考えながら、
食材を物色する私を捕まえて、御主人様の指が股間に伸びる。
キャッ、、思わず声をあげる。
御主人様は、その指をしゃぶりながら、おっしゃった。
「総料理長の、味見だ。」

総料理長は、邪魔ばかりしている。
続いて、ハルさん、そして、紗江様まで、味見している、、、、。
そのうち、味見に飽きて、ビールを飲みだした。


紗江様は、昨晩戻した黒豆を煮込みながら、アクとりだ。
京人参やレンコン、ごぼうを乱切りし水にさらしたハルさんが、
そっと近づいてくる、、、
「ね、いり鶏、ってなに? 田作りってなに?
 たたきごぼう、ってなに?」
いり鶏は、今ハルさんが切った根菜と椎茸、鶏肉を煮物にして、
最後に、煮汁がなくなるまで、鍋を動かしていりつけるのよ。
田作りは、甘辛いカリカリしたごまめの煮物。
昔は田んぼの肥料に小いわしを使ったから田作りよ。
たたきごぼうは、、、知らないわ。
ごぼうを鞭打ちするのよ、きっと。

「たたきごぼうはね、、、」
ヒソヒソ話を聞きつけた紗江様が説明してくれた。
「関西では皆知ってる祝い肴よ。
 細く長くつつましくって、意味合いかな。
 湯がいたごぼうと土佐酢を合わせるのよ。
 よく味が含むように、すりこぎ棒で叩くから、たたきごぼう。
 残念ながら、鞭ではないわ。
 ところで、レイ、『牝奴隷正月料理』考えた?」


はい、このヒラメのお造り使わせていただいて、
ヒラメの昆布じめ、、が、いいかなぁって思いました。
昆布に酢をしたヒラメを並べて、くるくるって巻いて、
ラップした後、それをタコ糸で縛るんです。
筵で簀巻きにされた牝奴隷を荒縄で縛る、そんなイメージです。

亀甲縛り風、、昆布じめ、、、、?
「昆布じめ、かぁ、いいアイディアよ。
 でも縛りは、亀甲縛りが、より華やかになるわね、
 お客様の前で、タコ糸を切って、盛り付ける、、、
 素敵な牝奴隷正月料理ね。」

まぁ、とりあえずの合格はいただいたけれど、
問題は、味と、、、、華やかな亀甲縛り、、、、?






             2012年12月30日の事でした。
 

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作品

昨日、苦労して作ったおせちを、お重に盛り付ける。
黒豆、数の子、田作り、たたきごぼう、、、、
そして、、、亀甲縛り風昆布じめ。
二の重には、ブリのつけ焼き、いり鶏と紅白かまぼこ、、etc。
紗江様の調理方や味はもちろんだけれど、
お重に盛り付ける、その配置、量が絶妙で、
さすがプロ。見とれるほどの、いわば一つの作品だ。
「黄色が足りないわ。やっぱり栗きんとん作ればよかった。」
などとおっしゃってはいるけれど、、、。

「ほう、、綺麗なもんだなぁ、
 市販のおせちなんか、エビをドンと入れて豪華さを装うけど、
 このおせちは、純日本風でいいなぁ。一つつまんでいいか?」
日頃、甘いものにはほとんど手を出さない御主人様が、
なんと、黒豆に手を伸ばした。
そう、この黒豆は、艶があってふっくらしていて、味も絶品だ。
今回は、いろいろ料理の勉強になりました。



「よし、じゃぁ、次の作品作り、始めるか?」
「よろしくご指導お願いします。賢治さん。」

次の作品とは、、、当然、女体緊縛。
御主人様がハルさんを使って、緊縛の基本、、、
後手高手小手縛りをご指導。

紗江様の操る縄が、私の手首を、腕を、胸をめぐる、、、。
「どう、レイ。どんな感じ?」
もう少し、強めのほうが、、、
などと言うと、次は、ギュウギュウで、苦しすぎたり、、、

「紗江、ハルの縄と体の間に指を入れてみろ。
 そうやって、絞め具合や、縄のよれを、確認するんだ。」
紗江様の、、、作品です、、、
何度かの試行錯誤の後、
「賢治さん、これでどう? 綺麗に縛れたと思うんだけど。」
「どれどれ、」
御主人様が私の両二の腕を押したり、ひっぱたりしながら、
緊縛具合を確認している。
「レイ、お前の気分はどうだ?」
はい、御主人様の絞め具合と、同じ程度だと思います。

乳房の下の縄位置を、ちょっと直しながら、、、、
「よし、見た目は合格だ。
 おせちも味見したんだから、
 当然、緊縛女体も味見しなくちゃな。
 紗江は、ハルを使っていいぞ。」


私を座布団に押し倒して、御主人様の味見確認が始まった。

隣では、紗江様とハルさんが双頭で繋がっている、、、

「ほら、お前達、好きなだけ大声で喘いでいいぞ。
 せっかく誰もいない山の料亭まで来てるんだからな。」




そんなこんなで、年越しの宵が過ぎていく、、、、



             2012年大晦日の事でした。
 

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一富士二鷹

早起きして、4人で近くの神社に初詣。

「あらためて、あけましておめでとうございます。」
今年もよろしくお願いいたします。
そんなご挨拶の後、お待ちかねのおせちとお雑煮です。
紗江様が、おせちをそれぞれの器に取り分ける。

さぁ、私の出番。
キッチンバサミで、亀甲縛りのタコ糸を切って、
おもむろに、昆布の巻を解いて、、ヒラメを取り分ける、、、。
御主人様が、さっそくに箸をのばしてくださった。
「うん、うまい。昆布だしと酢加減がちょうどいい。」
やったね!!

私は、紗江様のお雑煮にまず口をつける。
昨年は、いただけなかったので、2年ぶりの白味噌、丸餅。
「レイは白味噌雑煮がお気に入りねぇ。」
はい、焼餅のすまし雑煮で育ちましたから、
白味噌仕立ては、なんか『はんなり、、』で、大好きです。
「そう、ついでだから、覚えておきなさい。
 すまし雑煮は、かつお昆布だし、
 味噌仕立ては、煮干でだしをとるのよ。」
ありがとうございます。勉強になります、、、。



御主人様にお酒を注ぎながら、紗江様が口火をきった。
「今日も、ご指導いただけるんでしょ?」
「酒が入ったから、危険な縛りはできないがな。」
「せっかくのお正月ですもの、
 なんか、おめでたい緊縛、見せてくださる?」
「正月で、めでたいっていうと、、、、なんだ?」
「そうねぇ、、、一富士二鷹三なすび、、、。」
「そうかぁ、それはめでたいな。そうしよう。
 ハル、レイ。あんまり食いすぎるな。緊縛で吐き出すぞ。」

慌てて箸をおく私とハルさん、、、。



おめでたい、、、富士山、、、、?
座卓に座布団を敷いて、そこでマングリ返しの私。
その両足の縄が強く引かれる、、、、、

「ほら、できたぞ。」
「なに縛り、っていうの?」
「なに縛り、っていうか、
 緊縛されたこういう格好を『逆さ富士』って言うらしいぞ。」
「あぁ、素敵。なるほどぉ、逆さなのは牝奴隷なのね。
 アナル、オマンコが噴火口かしら。
 脚のラインが裾野に伸びてるわけね、、、。素敵ィ、、。
 いっそのこと、ディルド突っ込んで、初日の出、は?」
「まぁ、好きに遊んでいいが、この格好は辛いからな。」
「じゃぁ、15分交代で、次はハルの逆さ富士にしましょ。」



ハルさん逆さ富士のまわりを、
鷹役の私が、両手を広げて、ヒューっと飛んでいる、、
ハルさんの股間には、、、ディルドー、、


「最高におめでたいわね、一富士、二鷹、三なすび、、、、、」





             2013年1月1日の事でした。
 

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緊縛反省会

昨晩も、『緊縛反省会』と称して、紗江様の緊縛練習が続いた。
もちろん、そのモデル役は私で、
御主人様とハルさんは、それを肴に、酒盛りだった。


朝食の後、御主人様が突然おっしゃった。
「昨晩の紗江の緊縛練習を見ていて思ったんだが、
 お前の縛りは独りよがりの感じがする。」
「どういう事?」
「緊縛美、とか言いながら、
 縄のラインや縄目を揃える、そんな事ばかりに気が入って、
 本質をはきちがえてる気がするんだ。」
「本質って?」
「俺の独断かもしれんが、
 緊縛された牝奴隷が、その痛み苦しみに耐えながら、
 やがて、精神の高み的縄酔いに達する、、、
 それこそが緊縛美だと俺は思っている。
 縛りの技術以上に、牝奴隷の観察を忘れるな。
 よく観察すれば、当然事故も防げる。」
「なるほどぉ、、。私は形ばかり気にしすぎて、
 牝奴隷の事なんか、何にも見ていなかったわ。」
「俺が紗江を縛ったのは、
 去年、、、いや一昨年のお盆だっけ?
 もう縛られる味を忘れたろう。
 もう一度、縛られるという事はどんな感じか、
 自分で体験すれば、魅力的な緊縛ができるようになるぞ。」


紗江様の和服緊縛、、、とても綺麗、、、
和服姿の紗江様の胸に、御主人様の縄がめぐる、、、、
「ほら、痛み苦しみ拘束感をしっかり味わえ。
 ついでだ、羞恥心もな、、、。」
いきなり、着物の裾を割って、股間にも縄をめぐらせる。

御主人様は、その後、何の言葉も発することなく、
じっと紗江様を見つめている、、、、
紗江様、、、綺麗、、、私は心の中でつぶやいた。


紗江様の体が揺れている、、
目は半眼のようになって虚ろ、、、
半開きの口元からは喘ぎのような溜息、、、、
やがて大きく息を吸い込んだまま、
それを吐き出さずに、膝から崩れていく、、、。
すかさずそれを御主人様が抱きとめた。
「イッちまったのか?」
「うん、わかんない、、そんな感じ、、かな、、」
少女のように答える紗江様、、、、、、、、。



御主人様は、夕方から、例年の新年会だ。
「どれ、そろそろ帰るか。紗江おもしろい年末年始だったぞ。」
私達も、一緒に腰を上げる、、、、

「賢治さん、レイさん、ハルさん、こちらこそ楽しかったわ。
 おぉきに。又、おいでやす。
 レイさん、ハルさん、次は私の縄だけでイカせてあげるわね。」







帰りの車の中、御主人様が、ボソッとおっしゃった。
「ハル、レイ。紗江が凝り性で、しつこいって事を知ってるよな。
 あの調子じゃ、従業員にまで手を出して緊縛練習しそうだ。
 お前達、時間の都合がついたら、付き合ってやれよ。
 俺も、もっともっと、緊縛勉強せんとな、、、、。」



新年早々だけれど、、

一年の計は元旦にあり、、、、

、、、今年は、緊縛の年になる、、ってこと?








             2013年1月2日の事でした。
 

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緊急連絡

「お前達、生理か?
 12、13日、あの学園の子供たちを、スキーに連れて行く。
 ボランティアの人数が足りない。都合つけてくれ。」

昨晩、賢治様からの緊急連絡の電話が入った。

原発事故で萎縮する子供達を伸び伸びさせたい、、
そんな主旨で、体験活動に対して行政の補助金があるらしい。
それを利用して、学園の子供たちを連れてスキーに行くとの事。
でも、彼らはほとんどが初体験。
付き添い予定の数人の都合が悪くなり、
かといって、プロのインストラクターを頼むほどのお金はない。
そこで急遽、賢治様にボランティアの要請、、となったらしい。

「ラジャー、たとえ生理でも出動可能です。」
ハルさんがすかさず答える。
「レイは?」
私は、、、、3連休のはずが、、忙しくて、、、
土曜日12日は出社しなくちゃいけないんです、、、。

「よし、じゃぁ、ハルだけでも頼む。
 現地集合だから、、12日早朝出発予定、だ。」

私もスキーボランティア行きたいなぁ、、、
体調不良って、、土曜日の出社を断ろうかなぁ、、、、
でも、そんな事したら、賢治様にお叱りを受けるだろうなぁ、、。




賢治様とどんなやり取りがあったのか、、
それから1時間もしないうちに、紗江さんから連絡があった。
「レイさん、日曜日、独りぼっちなんだって?
 ちょうどいいわ。緊縛モデルになってよ。」
あのう、、、私、生理、、なんです。
「大丈夫。股縄もペニバンも無し。
 純粋に緊縛練習、って事で。
 日曜の朝、、いえ、日曜の早朝、、迎えに行くわ。」


2つの緊急連絡で、
私とハルさんの連休行動予定が決まってしまった。




ねぇハルさん、早朝って何時ごろ?

「ん~ん、、今の季節、日の出は、、、6時半頃かなぁ、、、」



 

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植木バサミ

日曜日、さすがに夜明けとともに、ではなかったけれど、
朝、早くにやってきた紗江様は、
私をあのオフィス街の分店居酒屋に連れて行った。
「店は休み、オフィス街も休み、大声出しても平気よ。
 無駄なラブホ代もかからないし、時間も気にしなくていいわ。」

紗江様、そんなにひどくはないですけど、私、生理で、、、、
、、、体調万全じゃぁ、ありません。
「大丈夫よ。そんなに凄い緊縛練習するわけじゃないわ。」

でも、それは?
私は、紗江様の腰のフォルスターの植木バサミに目をやる。
「あぁ、これ? 賢治さんの真似よ。
 私、まだ初心者だから、とりあえずの準備よ。」

そう、御主人様は、難しく複雑な緊縛や吊りをなさる時は、
必ず、傍らにハサミを準備なさる。
万が一危険な状態になった時、いち早く私達を解放する為だ。
まぁ、そのハサミが使われた事は、ないけれど、、、

今日は御主人様はいない。ハルさんとスキーボランティアだ。
だから、ちょっと不安だったけれど、
紗江様の真摯な態度に、ちょっと安心する。


「とりあえず、緊縛の基本。後手高手小手からね。」
あぁ、紗江様はやっぱり御主人様の一番弟子だ。
口調まで似ている。

手首、二の腕、胸、、、縄が廻る、、、
「私、上達したかしら。レイ、どんな感じ?」
はい、きつ過ぎず、ゆる過ぎず、、、、素敵です。

「そう、じゃぁ、このまま一日観賞していようかしら。」
紗江様は、御主人様のなさるのと同じように数歩下がって、
その緊縛の出来栄えを眺めながら、そうおっしゃった。


紗江様、申し訳ありませんけれど、それはダメです。
「どうして? この程度を耐えられないって事?」

いえ、御主人様のウケウリですけれど、
二の腕の中間あたりを長時間圧迫すると、
手首が返らなくなる橈骨神経麻痺がおきかねないそうです。

「へぇーそうなんだ。どのくらいならいいの?」
よくわかりませんけれど、
強く縛ったり、このまま吊り、なんて時は、2,30分。
普通に縛っていただいても、
1時間弱で縄を解いていただく時も、それ以上の時も、、。
手の甲の親指と人差し指周辺が痺れだしたら、
それを御主人様に報告する事になっています。
まだ、そんな経験はありませんけど、、、、、。
生意気言って、ごめんなさい、、、、、

「ふーん。
 縛る側、縛られる側、それぞれに『お約束』があるんだ。
 縛る側は、牝奴隷をよく観察しないといけないって事ね。
 先日も、私、賢治さんから注意されたわねぇ、、
 なんか今日はレイに指導を受けてるみたいだわ。」


紗江様が縄を解きだす。
それを機会に、お願いする。
紗江様、おトイレ、よろしいでしょうか。

紗江様は、私の腕をゆっくりさすり終えると、
又、後手高手小手で私を拘束する。

「えぇ、いいわよ、、、、、、ここでね。」
お店、汚れます、生理ですし、、、、
「もちろんその準備はしてるわ。」
床に、ペットのおトイレシートが広げられる。
羞恥責めは、ベテラン域の紗江様です、、、、
「オシッコしていいわよ。
 手が使えないでしょうから、
 私が、タンポンを取り替えてあげるわね。
 ほら、ちゃんと脚を開いてしゃがみなさい!!」



緊縛初心者とおっしゃいながら、
羞恥責めはベテラン域に違いない紗江様です、、、、




             2013年1月13日の事でした。
 

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別行動報告

 
後手縛りで、、ボランティアスキー報告会、、、
「個人的には最悪のスキーだったわ
 天気は、晴れと吹雪が交互にやってくるし、
 初めてお会いするボランティアさんといっしょに、
 超初心者の子供達の担当になって、賢治様とは完全別行動。
 子供達がある程度滑れるようになって、
 リフトで上まで連れて行ったら、途中で泣き出す子がいて、
 腰と膝が壊れそうになりながら、おんぶして滑り降てきたり、
 夜は夜で、反省会的宴会の後、そのまま雑魚寝。
 賢治様に近づくこともできなかったわ。
 そして今日。
 お昼前に解散すると、賢治様は猛スピードで帰ってきて、
 私をここに降ろして、そのまま仕事に行っちゃった。
 本当はボランティアなんてやっていられないほど忙しいのに、
 身を削っての奉仕活動、、、だったのね。」

「でも、子供達や学園スタッフさん達は、喜んだでしょ。
 ボランティアにとっては、その笑顔こそが最高の幸せよ。」

「はい、紗江様のおっしゃるとおりですけど、
 もう少し、賢治様と一緒にいたかったなぁ、、、、。」







何もありませんけど、どうぞ寄っていってください。
紗江様の緊縛練習御調教の帰り、
マンションまで送ってくださった紗江様に声を掛けた。

「じゃぁ、ちょっとだけ、、、、」
のはずが、もうハルさんがボランティアスキーから戻っていた。
紗江様は、まるで『新しい獲物を発見』みたいに、
舌なめずりをして、縄を取り出した。


ハルさんと私、後手高手小手に縛っていただいて、、、

ハルさんのボランティアスキー報告会となった次第、、、、








             2013年1月13日夕方の事でした。
 

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心得

夜、紗江さんからメールがあった。

「レイさん、ありがとう。今日はレイさんに、
 縛る側、縛られる側の心得を指導してもらった気分です。
 次は、生理じゃない時に、股縄にも挑戦しますよ。
 あぁ、逆に、わざと生理の日を選んで、、
 ナプキン越しの股縄も、絵になるかしら?」


けっして、私がそんな心得を知っているわけではないけれど、
御主人様の縄調教で、いつのまにか身につけていたのだろう。

じつは、私自身の身を守る、というよりは、
せっかくの御調教の時間に脱臼や神経麻痺なんかがあったら、
それこそ、その時間がもったいない、と思っている。
御主人様の意に反して、偶然縄が関節等にかかってしまったら、
いち早くそれをご報告する。
それが、縛られる側の心得だろうし、
それが、結果的に御主人様のご満足に繋がると信じている。

ひたすら身を任せ、信頼するしかないのだから、、、
それでも、「耐えろ」とのご命令ならば、
お許しがいただけるまで、必死に耐えるのも、
それはそれで縛られる側の心得だろう、、、


身動きのできない牝奴隷は、
ひたすら、御主人様に身を任せ、信頼するしかないのだから。






 

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掌編江戸妄想捕り物控 その壱

ブログが一段落したので、又ちょっと寄り道、、、

居酒屋賢兵衛の物語を、もっと書きたくてウズウズしていた時、
年末に、『女囚縛り』の御調教をいただいた。
家に戻ってパソコンに向かった途端、
あぁ、これ、物語になる、、そんな閃きがあった。

例によって例の如く、江戸風俗や時代考証は、勝手な決めつけだ。
それでもあの時代、貧富の格差はもちろん今以上だったろうし、
貧と富とが直接交わる事も少なかっただろう。

前回は、賢兵衛、お礼、お春を綴った。
今回の主人公は、岡っ引茂蔵、、、

まぁ、よろしかったら、
前回の掌編江戸妄想譚 壱~五を読んでから、
これを読んでいただけると嬉しい。
今回の物語の底には、前回の物語が流れていて、、、
、、そんな連作掌編のつもりであります。




はてさて、どんな事になりますことやら、、
ご用とお急ぎでない皆様、しばしのお時間を、、。

全四話、完結であります。

 
************************

岡っ引茂蔵


岡っ引の茂蔵は、居酒屋賢兵衛を贔屓にしている。
酒と肴がうまいのは無論だが、
一人、徳利を傾けているだけで、酔客の噂話が耳に飛び込んでくる。
そのほとんどは、愚にもつかない事ではあるけれど、
なかには、『ここだけの話だがなぁ、、』
などという、裏話も自然と聞こえてきて、
下手人探索の糸口を見つけた事もある。
「火のねぇ所に煙はたたねぇ、、」茂蔵の、いつもの口癖だ。

主人の賢兵衛、娘のお礼、女中のお春、、、
この三人をなんとか下っ引として使いたいもんだと、茂蔵は思う。
いや、町中を走り回る必要はねぇ。
ここで耳にした噂話を教えてくれるだけでいい、、

賢兵衛に水を向けた事がある。
「居酒屋の亭主なんざぁ、見ざる聞かざる言わざる、ってもんで。」
と、素気無い返答だった。

それでも、昨年正月の『殺し』の時、
「まぁ、なんとなく耳にへぇったんですがね、、、」
なんぞと、あらぬ方を見ながらつぶやいた賢兵衛の言葉で、
一気に件の本筋が見えて以来、
茂蔵は、行き詰ると、この居酒屋でさりげなく愚痴る事にしている。



今晩も、旬の物を肴にお礼に酌してもらいながら、
茂蔵は賢兵衛に愚痴っている。

「昨日、ここから二町程先の堀に、
 土左衛門があがったのを知ってるか?
 与力、同心さん方は、身投げで片付けたい腹らしいんだが、。」
「あっしは物見には行きませんでしたけど、話は聞きました。
 若い娘だそうで、、。
 親分、何か腑に落ちないことでも?」
「検分したらよ、娘の体には縄痕が残っていてなぁ、、
 足抜けしようとして、捕まって、
 焼きを入れられた後に殺されたか、
 途中で逃げ出して、水に飛び込んだか、、、
 そんな気がしてならねぇのさ。
 それになぁ、あの縄痕、、、、
 俺が知ってる捕縛の縄とは、形が違っててな。」
「ほう、、、どんなふうに違うんですかい?」
「手首と二の腕と、、、それに乳の上と下に、、縄痕、、、。」
おもわず発した言葉、、後手高手小手、、、、
傍で話を聞いていたお礼が、
「ごてたかてこて、、、、、」
と、思わず、のように、つぶやいた、、、、
「お礼ちゃん、ごてたかてこて、たぁなんだ?」
「こら、お礼、盗み聞きするんじゃぁねぇ、あっちに行け。」


お礼を追いやると、賢兵衛は、じっと茂蔵をみつめる。
「親分、娘は身投げだった、って事では、いけませんか?」
「いや、身投げなら身投げでいいが、
 俺が、てめぇで納得する必要はある。
 後になって、あれは殺しだった、では気が済まねぇからな。」

賢兵衛は、すぅぅっと息を吸い込んで、
まるで、いやいやするように、その息を吐き出した、、、

「親分、職はもちろん命さえも賭ける事になるかも知れやせんぜ。」

その言葉の意味をはかるように、茂蔵も賢兵衛をみつめ返す。



居酒屋の喧騒の中、二人の視線が静かに交差した、、、。



 ******** つづく ********

 

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掌編江戸妄想捕り物控 その弐

 
*****************************

盗み聞き


「賢さん、俺を見くびっちゃぁいけねぇ。
 お上から十手を預かってこのかた、
 強請りたかりはもちろん、袖の下も断り、
 俺が信じる正義を貫いてきたと自負してる。
 あの娘が、殺し、だって言ぅんなら、
 俺ぁ、職でも命でも賭けてやる。
 十手を返しても、かかぁの仕立て屋で、食うには困らねぇ。」
猪口をぐいっと飲み干して、茂蔵は啖呵をきった。


「勘どころがずれているかもしれやせんが、
 ど素人のあっしの独り言、、、、、」
「いや、こんな時こそ、ど素人の方が、しっかり物が見えてる。
 おい、お礼ちゃん、熱いのをもう一本。」
熱燗を運んできたお礼が去るのを待って、賢兵衛が話し出した。

「先日親分がおっしゃってた、最近増えてる近在の『神隠し』、、
 この件と繋がりやせんか?」
「あの死んだ娘の身元もまだわかっちゃいねぇ。
 俺も、そんなところかと思ってはいたんだが、、、、。」
「そして、親分がおっしゃったあの縛り、、、
 後手高手小手、、縄好きの好事家がよくやる縛りです。」
「縄好きの好事家?、、、
 変態縄師、、、ってやつか?」
「おそらく、、、。」

お礼が、頼みもしない肴を運んできた、、、。
お礼もこの話が聞きたくてしょうがないらしい。
賢兵衛は、邪険に追いやる。
女を縛って喜ぶ変態がいる、、、、
「女を縛って喜ぶ変態がいるって話は聞いた事がある。
 ってぇ事は、、、、
 あの娘、、、、近在からさらわれて来て、
 無理やり縛られたあげくに、玩具にされて犯されたと?」
「それも、、、、そんな噂が親分の耳に入ってねぇって事は、
 その辺のやさぐれ木っ端の仕業じゃなく、、、、
 貧乏人が近寄れない大店の旦那連中か、
 あるいはお武家さんも絡んで、、。」
「もしそうなら、許せねぇな。
 金持ちの道楽で、あの娘、、
 弄ばれ、そのあげくに、殺されたか、身を投げたか、、、。
 いや、それだけじゃぁねぇ。
 まだ、他にも、たくさんの娘たちが、、、、」

茂蔵はよほど腹に据えかねたのか、怒りをぶつけるように、
猪口ではなく、徳利に口をつけて、そのまま飲み干し、
乱暴に腰を上げた。

「賢さん、あんがとよ。
 その辺から、当たりをつけてみる。」

「親分さん、くれぐれもお気をつけて。
 与力様、同心様が『身投げ』で片付けようとしている事、
 それだけは、お忘れなきように。」








茂蔵の憤怒なのか、酒が辺りに飛び散っている。
そこに布巾をかけながら、お礼がつぶやいた。

「娘さんの仇、ぜひ討って欲しいですねぇ、賢様。」


こいつ、やはり盗み聞きしていやがった。



 ******** つづく ********

 

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掌編江戸妄想捕り物控 その参

 
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見ざる聞かざる言わざる


手掛かりを求めて終日走り回っているに違いない茂蔵が、
ある晩、疲れきった体で、居酒屋賢兵衛にやって来た。

「親分、何か手掛かりはありやしたか?」
「いや、今んとこ、なんも見えねぇ。
 土左衛門の『ふくれ』が少ないところから、
 この堀の近くの上から流れてきたとあたりをつけたんだが、、」
「大店の旦那衆の住まいや、武家屋敷では手が出せねぇ?」
「おぉ、そうよ。よほどの証でもない限りはな。」

お礼が酒と肴を運んできた。
その腕を、むんずと捉まえて、茂蔵は、懇願するように言った。
「お礼ちゃん、なんか、とりわけの噂を聞かねぇか?」
驚いたように、一歩さがって、お礼が答える。
「居酒屋の娘、女中は、見ざる聞かざる言わざる、です。」
「てぇ事は、、、、、、何か見たか?、何か聞ぃたんか?」
望まぬ痴態を晒している娘たちが、、、
茂蔵は、賢兵衛を振り向く。
「賢さん頼む。見ざる聞かざる言わざる、、は、分かった。
 じゃが、こうしている間にも、
 たくさんの娘達が、望まぬ痴態を晒しているのかもしれん。
 頼む、、、、。
 お礼ちゃんの言葉に、つぶやかざる、、は、無かったぞ。」


賢兵衛は、まるで板戸の木目を数えるように、
あらぬ方向を見ながら、口を開いた。

「むぅぅん、、、最近、急に金回りがよくなった、、、
 口入れ屋と大工、、、そんな噂を聞きやしたねぇ。
 その口入れ屋は、あこぎな男で、
 金のためなら、人さらいもしでかす奴だとか、、、。
 こっからは、勝手な想像ですけんど、、、
 たくさんの娘を集めたら、、、、
 閉じ込める座敷牢も必要で、、大工に秘密仕事を依頼、、。」

「うんにゃ、賢さん、もう一言、つぶやいておくんなせぇ。
 その大工は、どこで仕事をしたんだろねぇ?」

「さぁ、、、上総屋、、とは聞こえましたけんど、しかとは。」









「上総屋の本宅に盗人があったってよ。
 それが、どじな盗人で、なんも盗らずに逃げちまったらしい。」

三日後、居酒屋賢兵衛では、そんな話でもちきりになった。





茂蔵親分、、職と命を賭けちまったかぁ、、、


賢兵衛は、密かに願っている。
茂蔵に、なんのお咎めも無い事を、、、、。



 ******** つづく ********

 

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掌編江戸妄想捕り物控 その四

 
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火のないところに


「親分、上総屋に盗人があったってねぇ?」

今夜の茂蔵は、荒れている。
次々と猪口を重ねながら、賢兵衛に答えた。

「おぉ、そうらしいなぁ。
 聞いた噂では、何も盗らなかったけんど、
 そこにいた娘達が、盗人と一緒に消えたらしい。」
「その娘達は、どうなったんでしょうねぇ?」
「これも聞いた話だけんど、
 しっかり、在に帰ったらしいぞ。」
「それはそれは、よござんした。」
「おぉ、盗人も初めての荒仕事で、苦労したかもしれんなぁ。」
「、、ご無事で何よりでした、、、、」

賢兵衛は、茂蔵に酒を注ぐ。
すぐさま、その猪口を干して、茂蔵が続ける、、
縄を、、、忘れられない、、、、
「ところがな、、、、
 そのなかの娘の一人が、又、江戸に舞い戻った、という噂だ。
 縄が、、忘れられない、、と言ってな、、、、。」
「それはそれは、、、、、娘の自分の意思とはいえ、、、
 被虐の質を持ち合わせてたんでしょうかねぇ。
 上総屋に責任を取らせるって訳には?」
「上総屋はだめだ。
 ただの遊びで、娘の面倒を見る気はなかろうよ。
 罪を全部、口入れ屋におっかぶせて、知らんぷりだ。
 お上のお咎めも、人さらいの口入れ屋だけだ。
 あの死んだ娘の件も、結局『身投げ』で、けりがつきそうだ。
 その原因が上総屋の辱めにあったとしてもだ、、、。
 俺はそれが気に入らん。
 おい、お礼、この店の酒、全部持って来い。」

「あらあら親分さん、今晩はお酒、すぎてますよ。
 もうお店、仕舞いますから、又、明日おいで下さい。」



茂蔵を送り出したお礼、片手を差し出しながら、
「賢様、雨です、、、。
 娘さん達の羞恥の涙? それとも親分さんの悔し涙かしら。」

隣でお春が、降りだした夜空を見上げて言った。
「江戸に戻った娘さん、
 素敵な御主人様とめぐり合えるといいですねぇ。
 あたし、、、みたいに、、、、、、」










かかぁの仕立物の中から頼み込んで、
女物の足袋を二足、懐に入れた。
「いや、浮気じゃぁねぇ、世話になったんで、その土産だ。」


足袋を懐に、居酒屋賢兵衛の前で、茂蔵が歯噛みしている。
「ちぇ、なんでぇ今日は休みけぇ。」

ここんところ、雨が少なくて忘れていた。
居酒屋賢兵衛は、雨、風の日は、なぜか、休みだ。

茂蔵は、雨空を見上げながら、ふと、お礼の言葉を思い出した。

「後手高手小手縛り、、、、、
 お礼、、おめぇ、なんでそんな事を知ってるんだ?
 ただの居酒屋の娘の耳年増、、、なんかぁ?
 、、、、、
 火のねぇ所に煙はたたねぇ、、、、、」

茂蔵は、思わず、そうつぶやいた。







居酒屋賢兵衛、、、、、
店の軒下では『今日休』の木札が雨に濡れている、、、



 
 ******** 完 ********

 
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あとがき的無駄話


いつもの事ながら、
ブログの検閲官であるハルさんに、この下書きを見せた。

「だめ、なっちゃいないわ。」、との酷評だった。

どこが?

「物語としては、おもしろい。
 あからさまのSMじゃないところに、情緒すら感じる。
 でもね、お春に一言の台詞もない。
 なにか私にもしゃべらせてよ。」
いや、今回の主人公は、茂蔵だから、、、、
「だめ、私にもなんか言わせて。」
いやぁ、それに、お春はハルさんじゃないしぃ、、、、。

しかたがない、、最終話に、お春の言葉を差し込んだ。

これでどう?
「うん、まぁ、、いい。
 M女を思いやる私の優しさがでてるわ。」
ちゃう、お春はハルさんじゃないって、言ってるだろがぁ。



「レイさん、もう次の江戸物語、考えてる?」
まっさかぁ、、今やっと書き終えたばかりだよ。
次の物語なんて全然よぉ。

「だったらさ、次の物語では私を活躍させてよ、ね。」

オイオイ、だからぁ、何度も言わせるな。
お春はお春であって、ハルさんじゃぁねぇ、、、、。




そんなこんなで、、、
次はどうなりますことやら、、
いえいえ、、次がありますことやらどうやら、、、、、、、



じゃぁ、又。        レイ
 

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パンツスーツ

「この格好でいいかなぁ、、」
パンツスーツ姿のハルさんが部屋から出てきた。
なにが?
「修士論文の発表会よ。」
うっそぉ、そんなに凄い事なの? 学会の発表じゃぁあるまいし。
卒論発表会なんて、普段着だったよ。
「そうだよねぇ。でもね、
 ちょっとコケオドシにこれもアリかな、なんて思ってさぁ。」

でも、ハルさんのパンツスーツ姿、とっても綺麗だよ。
凛とした大人の女性って感じ。
脚も長く見えるし、、、、。

「長く見えるじゃなくて、実際、長いわ。
 レイさんより、10センチは長いわよ。」
まっさかぁ、そんな事ないでしょ。
ハルさんが長いとしても、身長差の5ミリくらいよ。
「よーし、比べてみよう。レイさん、脱いで。」

ジーンズを脱いで、下着姿になる。
メジャーでも取り出すのかと思ったら、
ハルさんが持ってきたのは、なんとモップ。
その長い柄をお互いの股間にあてがって、
その傾きで、脚の長さを競う、、、らしい、、、、。

「ほら、私の脚が長いわ。」
ハルさんずるい。股間に押し付けてるもん。よーし、
私も、モップの柄をぐっと押し付けて、背伸びする。
「あっ、レイさん、きったねぇ、、。」
ハルさんも、モップの柄を、思い切り持ち上げる、、、、

まるで、、、
ハルさん、この格好さぁ、、、、
まるで一本竹で御調教いただいてるみたいだね。
「うん、、、
 それとも、ふたりで向かい合って、こすりつけオナニー、、。
 よっしゃ、私がその両方をしてあげるわ。」

ハルさんは私の脇に立つと、
モップの柄を思い切り持ち上げて、前後に動かしだした。
「ほらほら、苦しめ、ほらほら、悶えろ、、、」
あっ、だめ、だめ、、、本当に感じちゃぁぁぅ、、、。




ねぇ、ハルさん、結局、どっちの脚が長かったの?
「当然私が、5ミリ長かったわ。」
私の乳首をしゃぶりながら、ハルさんがそう答える、、、



アホな二人の夜、、、、でした。

 

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寒乳房

出版社から電話があった。

「レイ先生の俳句、読ませていただきました。
 梅雨乳房 晒しし空に 泳ぎおりの、あの句です。
 今回、弊社で、季語辞典の改訂版を出版予定です。
 ぜひ先生の『梅雨乳房』を夏の季語として取り上げたいと、
 その件で、ご了承いただきたくお電話さし上げました。」

どうぞ、ご自由にお使い下さい。
最近作った句もあるんですけど、もしよろしかったら、、、
「それはそれは、ぜひご披露いただけますか。」

熱蝋も 凍えしおりや 寒乳房、、、

 熱蝋も 凍えしおりや 寒乳房



「あぁ、とても素敵です。
 『寒乳房』として、冬の季語で取り上げます。
 レイ先生、後日、改定新刊本と原稿料、送らせて頂きます。」






当然ながら、、、新刊本も原稿料も、いまだに届いていない、、、

アホ!!



 

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