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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

謹賀新春


  


    昨年はお世話になりました
    本年もよろしくお願いいたします


     初明り地球に人も寝て起きて  池田澄子


    初日の出 そして日々移り変わる四季の色
    あたりまえのように感じている毎日が
    震災や異常気象などによって途絶える事のない
    そんな穏やかな一年を願いつつ


    皆様にとりましても
    私達ににとっても
    今年も平和な年でありますように


                         レイ ハル
 

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並べ餅

一昨年は、紗江さんがご主人のご供養で、海外の氷壁の町へ。
昨年末は、私達が実家に帰っていた。
今年の年末年始は久しぶりに紗江さんの料亭で過ごす。


座敷にあがって驚いた。
いつもなら華やかに飾られている床の間が殺風景だ。
あれっ、、、なんて思っていたら、、
「賢治さんと約束したんでしょ。
 年末年始は、床の間に牝を飾るって。
 ブログで読んだわよ。」
あぁ、そんな会話もしたよなぁ、、、、、
「だから、床の間には何も飾っていないの。」
「おぉ、紗江よく覚えていたなぁ。
 牝奴隷鏡餅にするのか?」
「幸せが重なりますようにって、
 アヤも入れて三段重ねはいかが?
 牝奴隷の経験順に、アヤ、レイ、ハルかしら。」


彩さんが一番下になり、私、ハルさんで、牝奴隷鏡餅。
「おぉ、これはめでたいめでたい。
 今年も、滞りなく納められそうだし、
 来年もいい年になりそうだ。」
御主人様に喜んでいただけた。
「ただなぁ、、、、、」
「なにか御不満でも?」
「あの格好の牝を犯したくなったら、
 俺、途中でぎっくり腰になりそうだぞ。」
「まぁ、それは贅沢ってもんですよ。
 だったら、幸せが続きますようにって、
 三匹の並べ餅にしたらいかがです。」



「ふ~ん、これはこれで見ごたえあるな。
 ただ、今度は犯す順番で悩んじまうぞ。」
「ますます贅沢ってもんですよ。
 年齢順はいかがです?
 まず、一番若いハル、次にレイ、最後にアヤ、では?」
「年齢順かぁ。よし、そのアイディア採用だ。
 紗江、お前もケツを出して並べ。
 三匹より四匹の方が、幸せが長く続くってもんだ。」
「いやですよ、賢治さん。
 若い娘と比べられたら恥ずかしいですよ。」

それでも、最後に並んだ紗江様。
お仏壇の扉はきっと閉められているのだろう、、、、


          2016年12月30日の事でした。
 

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縄納め

大晦日は午前中からお料理。
お昼もまかない飯って感じで、ひたすら今晩の夕食と、
元日の料理に徹していた。
ほとんど料理のできないハルさんは、小間使い役。
それでも午後3時くらいには一段落。
残りは食事前に加工する物だけとなって、お茶タイム。

「おぉ、お前達、休憩したら、納めの儀式をするぞ。」
って、台所を覗いた御主人様。
納めの儀式って何かしら?


縄納め、鞭納め、、という事だった。
後手高手小手に縛った三匹の牝を、バラ鞭で追い立てる。
私達の声が枯れ、御主人様が肩で息をして、儀式は終わった。
「縄も鞭も納めたから、今年も終わりだな。
 あっ、いや、ついでだから、姫も納めるか。
 伏せしてケツを上げて、並び餅になれ。」

  

私達の恰好を満足げにご覧になって、
「姫納め、紗江も混ざるか?」
「いえ、今回は犯すほうにします。
 一年間楽しませてもらったし、世話にもなったから、
 心を込めて、アヤを犯して、姫納めにします。」
ペニバン姿の紗江様が、背後から彩さんを犯しだす。
「そうかぁ、紗江もいい事を言うよなぁ。
 確かに俺も、ハルとレイには世話にもなったし、
 楽しませてももらった。心を込めて犯してやるぞ。」

心を込めて使っていただいて、私達も大満足、、
「これで、滞りなく儀式完了だな。
 よーし、年越しの宴会始めるか。」
私と彩さんは、焼き魚とお刺身を作りに台所に走る。


ビールで乾杯して一年を納めて、来年の健康を願う。
縄と鞭と姫は納めたとしても、私達は、まだ全裸のままだ。



牝奴隷の立場に年末年始はない。




          2016年12月31日の事でした。
 

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牝犬二匹

元朝参りは、近くの神社へ、、、、、
穏やかな年明け、、とはいっても、寒い事に変わりはない。
ババシャツ的八分袖と防寒レギンスはお許しいただいた。
けれど、その下はやっぱり菱縄で、
御主人様が子供に晴着を着せるように、
じっくりと、三匹を縛ってくださいました。

ひざ下丈のベンチコートでも、やっぱり凍えそうだったけれど、
しっかりお参りをして、料亭にもどってくると、
「犬を連れてお参りに来てる人がいたなぁ。
 俺も牝達を全裸にして、四つん這いにさせたくなったぞ。」
そんな事をおっしゃる御主人様。
「まぁ、そんな初詣を私も見たかったですけど、
 あそこはこの辺の氏神様ですから、知り合いも多いんです。
 全裸牝犬奴隷を引き連れてお参りしてたら、
 とんでもない評判になって、町を歩けなくなりますわ。
 この座敷を歩かせるという事で、満足してくださいな。」

紗江様と彩さんは、お雑煮の準備で台所に下がっていく。
私とハルさんは、御主人様のご要望どおり、
全裸四つん這いで、座敷をぐるぐると歩き回っている、、、


お雑煮やお料理、お酒を運んできた彩さんが、
「あっ、、、」と大きな声をあげた。
「どうした? アヤ。」
「失礼しました。賢治様。
 でも、ハル様とレイ様の恰好が、余りに似ていたもので。」
「なんにだ?」
「あのレイ様のブログのタイトル画像にそっくりだったんです。」



まだ四つ足散歩を続ける私達に、
「よし、そこでストップ!!!」
御主人様の掛け声。
「おぉ、確かに、あの画像に似てるな。
 この格好を肴に雑煮を食う事にするか。」

「あらあら、確かに卑猥で素敵ですけど、
 牝奴隷と言えども、お正月のお雑煮くらいは、
 みんなで一緒に食べましょうよ。」
紗江様が、助け舟を出してくださって、
あらためて、新年のご挨拶の後、
三年ぶりの丸餅白味噌お雑煮をいただきました。


「賢治さん、一杯いかが?」
紗江様が御主人様にお酌する。
「さぁて、お酒の肴は、二匹の牝犬になさいます?
 それとも、アヤも混ぜて、三段重ねの牝奴隷鏡餅?」
助け舟は、お雑煮だけだったらしい、、、


やっぱり、牝奴隷に年末年始はない。



          2017年1月1日の事でした。
  

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牝の舞

「正月3が日に新年会なんぞやりたくない、
 顧客の新社長がそんな事を言ってな。」
だから、今年は2日に新年会に出かける事はない御主人様。

「正月なんだから、三味線がいいなぁ。
 艶っぽいとか、にぎやか、そんな唄はないか?」
「そうですねぇ、、
 三味だけなら、すぐにでもできますけど、
 どうせなら牝の踊りもあったほうがいいでしょ。
 練習させますから、テレビでもご覧になってて。」


別の部屋での練習が始まった。
「アヤは踊れるわね。
 レイとハルは、後ろで真似しながら踊りなさい。」
紗江様の唄と三味線に合わせて、彩さんが踊る。
私達は手や足の動きを真似るだけで精一杯。
「アヤ、お客様は賢治さんなのよ。
 もっと大きく脚を開く。もっと高く脚をあげる。」
「レイとハルにはメリハリがないわ。
 決めポーズの時は、一瞬だけでも止まるイメージよ。」
練習は続く。
「だいたいの踊りの流れは分かってきたでしょ。
 三匹がしっかり揃う事に越したことはないけど、
 分からなくなったら、即興創作でもいいわ。
 艶っぽく、お客様にご満足いただけるようにね。」





正座して、御主人様にご挨拶をする。
私達は、全裸の上にに和服姿だ。

「まずはは、お正月の江戸端唄を。」
紗江様の唄と三味が始まった。

 ♪梅は咲いたかぁ 桜はまだかいなぁ
  柳ャなよなよ風次第
  山吹や浮気で 色ばかり
  しょんがいなぁ

  柳橋から小船を急がせ
  舟はゆらゆら波しだいぃ
  舟から上がって土手八丁
  吉原へぇご案内ぃ~  ♪

「うん、さすがに紗江、艶っぽいなぁ。」
御主人様が、盃を口に運ぶ。すかさず紗江様がお酌。

「ここに控えおります牝三匹。
 まだまだ至らぬ牝でございます。
 お客様のお気に召しますかどうか、お目汚しを。
 それではにぎやかに、牝の舞でございますぅ」
紗江様が三味の調子を整えてから、唄いだす。

  ♪ かっぽれ かっぽれ ヨーイトナ ヨイヨイ
  沖の暗いのに 白帆がぇ~あ~ェ見ゆる
  ヨイトコリャサ
  あれは紀伊の国 ヤレコノコレワイサ
  ヨイトサッサッサ
  エーみかん船じゃえ あ~みかん船
  みかん船じゃサーえ 見ゆる
  ヨイトコリャサ
  あれは紀伊の国 ヤレコノコレワイノサ
  ヨイトサッサッサ
  エーみかん船じゃえ
   かっぽれ かっぽれ ヨーイトナ ヨイヨイ~♪

私はもう、それなりに踊るだけで精一杯。
ヨイトコリャサ、なんて合いの手までは無理というもの。
それでも、教えられたとおり、
大げさに脚を開き、大げさに脚を上げ、大げさにガニ股。
その度に和服の裾が割れ、全裸の股間を晒す。
さすがに和服慣れした彩さんは、裾のさばきが色っぽい。

御主人様は、やんややんやの大喝采。
「さすが紗江。あの時間でよくここまで仕上げたな。
 よし、牝達に褒美だ。」
彩さんが口移しでお酒をいただいた。
ハルさんは盃でお酒をいただいた。
私がいただいたのは、お尻への強烈な平手打ち。
「和服の裾が割れても、すぐにそれを元に戻す。
 見えそうで見えない、見えないようで見える。
 それがお座敷芸の色っぽさってもんだろう。
 レイはオマンコ見せるだけで、その後のフォローが無い。」
まぁ、和服慣れという意味では、私が最下位なのは当然。
「よし、カッポレの二番だ。」

 ♪沖じゃわしがこと 鴎と云うがサ ヨ~イヤサ
  墨田川では ヤレコノコレワイサノサ
  都鳥サ ヨイヤサ、、、、、、、、♪




何度踊っても、私はオマンコ晒しのままだ、、、、、



          2017年1月2日の事でした。
 

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カッポレ

「昨日は紗江流カッポレ見せてもらったから、
 今日は、俺流カッポレだ。」
隣の部屋から三味線を持ってくる紗江様。
そして当然のように、麻縄の束も、、、、、
「よし、脱げ!」
帯に手を掛ける彩さんにだけは、
「アヤは脱がなくていい。
 艶っぽい和服の裾さばきを見たいからな。」

梁からの縄が、三匹の片脚を宙に浮かせていく、、、
さすがの彩さんも、これでは和服の裾さばきはできそうもない。
私は今日も、オマンコ晒しだ。

   

三味線の調子をあわせながら、紗江様が唄いだす。

 ♪街じゃわしがこと 女と云うがサ ヨ~イヤサ
   ヨイトコリャサ
  墨田川では ヤレコノコレワイサノサ
   ヨイトサッサッサ 牝奴隷
   あ~めすどれい
  牝奴隷サ ヨイヤサ
   ヨイトコリャサ
  墨田川では ヤレコノコレワイサノサ
   ヨイトサッサッサ 牝奴隷
  サテかっぽれ かっぽれ ヨーイトナ ヨイヨイ ♪

紗江様の即興替え歌カッポレにあわせて踊る、、
、、、、踊れるはずがない。
唄にあわせて、脚を振ったり、腰を振ったり、
つま先を上げ下げするのが限度、、、
これでは優劣はつかないだろう。

いや、縛りや吊り姿勢なら彩さんに負けるわけにはいかない。



必死にカッポレを踊り続けるオマンコ晒しの私です。



          2017年1月3日の事でした。
 

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右前左前

和服を着なれていないし、着付けを習ったこともない、
そんな私でも、和服の前あわせを間違えた事はない。
かつて母に教えてもらったのか、
一般常識として、洋服とは逆、と覚えていたのか、
詳しい事は知らないけれど、
とにもかくにも、和服の前あわせを着間違えた事はなかった。
ところが私、とんでもない勘違いで理解していた。

今年のお正月、紗江さんの料亭でカッポレを踊った時、
着付けをしていただいている紗江さんに、
どうして和服は左前なんですか? なんぞと尋ねてしまった。
一瞬固まって、私の顔をしげしげ見つめた紗江さん、、、
「あぁ、なるほどねぇ、、、
 じゃぁ、あなた、洋服は右前に着てるの?」
おっしゃっている意味が分からない私。
「あのね、前というのは前後じゃなくて、後先って意味よ。
 だから和服の着付けは、右前って言うの。
 右を先に肌に着けるでしょ。
 女性の洋服は、左を先に体に着けるから、左前よ。」
隣のハルさんがすかさずツッコんできた。
「日頃日本語にうるさいレイさんが、知らなかったんだぁ。
 他人様にそんなこと言ってないでしょうねぇ。」
いやぁ、、右前左前なんて話はしたことがない、、と思う、


「あぁ、レイの質問に答えてなかったわね。
 和服を右前に着るのはね、後ろから抱きすくめた男性が、
 懐から右手をさしこんで、オッパイ揉みやすくするためよ。」

じゃぁ、彼氏が左利きだったら、左前に着なくちゃ、
なんて冗談を言えるはずもなくて、
ひたすら自分の非常識が恥ずかしくて、うつむいたいた私。


穴があったら入りたい、、そんなセルフ羞恥責めでした。


 

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西高東低

「今朝はやけに冷え込んだな。」
「はい、西高東低の冬型気圧配置で、大寒波が来てますから。」
雪不足で困っていたスキー場は大雪で大喜びだとしても、
大学入試センター試験などに影響がないといいですね。
朝、そんな会話があった。




「床に手をついてケツを突き出せ!」
バラ鞭を床に叩きつけながら、そんな御主人様のご指示。
床に伏せして、お尻を持ち上げた私。
立ったまま。床に手をついてお尻を突き出したハルさん。

「おぉ、ハル高レイ低の牝奴隷配置か。
 二匹が同じ格好するより、これはこれでいいもんだな。
 オマンコとアナルの眺めが、それぞれに卑猥でいい。」

いただいた鞭の叫びも、ズンズンズンの喘ぎも、
それぞれに卑猥だったのだろうか、、、





これから、、、気象予報士のオネェサンの、
「等圧線が込み合った西高東低の冬型気圧配置で、、」
なんて天気予報を聞くたびに、
自分のあの卑猥な格好を思いだしてしまうに違いない私です。

 

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牝の主食

「なんか、腹へってきたなぁ。
 お前はどうだ?」
はい、少し、、、。
縄を解いていただければ、何か作ります。


「違うだろ、レイ。お前の主食は何だ?」 

、、、、、、、、、

「よく考えて、牝奴隷の原点に戻れ。」

申し訳ございません。
私の主食は、苦痛と屈辱と羞恥です。

「腹がへってきたって事は、まだ食い足りないって事か?」

はい、お腹がへっています、、、
もっと、徹底的にいたぶってください。




  ****
  阪神淡路大震災から22年。
  もうそんなに過ぎたのか、と思った私は、
  きっと、無責任な外野の感想なのでしょう。
  しっかり背を伸ばして、心から、、、、、黙祷
  
 

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掌編縄雨捕り物控 捕り物其の一

今日はちょっと寄り道。

「一かけ二かけ三かけて
 仕掛けて殺して日が暮れて
 橋の欄干腰おろし はるか向こうを眺むれば
 この世は辛いことばかり
 片手に線香 花を持ち
 おっさんおっさん何処行くの
 私は必殺仕事人  中村主水と申します。」
突然、ハルさんが唄うように語り出した。
なにそれ。
「先日さ、大先輩とランチした時に、
 藤田 まこと『必殺仕事人』の話になっちゃって、
 当然ながら、私はついていけなくてさ、
 でも、一応チェックしてみるかなんて、YouTubeしたら、
 これがなかなか面白くてさ。」
という流れだったらしい。

「ねぇ、レイさん、まだ江戸物書いてるでしょ。」
うん、なかなかまとまりがつかないけどね。
「じゃぁ、スピンオフって感じでさ、
 岡っ引茂蔵が仕える同心の物語は?」
中村主水みたいに?
「そこはそれ、レイさん流のSM譚にもってくのよ。」


しばらく前に、こんな会話がありまして、
それ、面白いかもしんね、と思ったのですが、
 『お上から十手を預かってこのかた、
  強請りたかりはもちろん、袖の下も断り、
  俺が信じる正義を貫いてきたと自負してる。』
なんぞという、正義感あふれる岡っ引茂蔵と、
彼が仕える同心の物語かぁ、、、どんな上司なんだろう、
って、困ってしまった次第であります。


まぁ、とりあえず、一話完結連作掌編風に綴ってみました。
ご納得いただけるかどうか、愚作四編ほどですが、ご笑納を。




************************

兄嫁 お光



長兄が父の同心稼業を継いで嫁をとった時から、
槙次郎は、『次男の穀潰し』という身分になった。
長姉、次姉は早々と嫁いでいたので、
槙次郎は一人、長兄宅で無頼な生活を送った。
生計の道を探すふりをしながら、無役の閑人を楽しんでもいた。


あの江戸中を蹂躙した流行り病が槙次郎の人生を変えた。
病に倒れた長兄を看病する兄嫁も同じ病に倒れ、
その二人を看病した父母も、同じ病で命を落とした。
結果、槙次郎が得たものは、
同心の手札と八丁堀の役宅と、父母の隅田川先の隠居家
長兄が使っていた岡っ引き茂蔵、そして、、、、
病に倒れながらもどうにか生き延びた兄嫁お光。
兄嫁といえど、槙次郎よりは年下。まだ子もいなかった。
葬儀や諸々の雑用が一段落し、
槙次郎が奉行所、与力への挨拶廻りを終えた日、
お光が、槙次郎の前に三つ指をついて、
「短い間ではございましたが、お世話になりました。
 郷に帰らせていただきます。」
お光の実家の事はよく知らない槙次郎であったが、
祝儀の時のお光の父母の安びた着物を思いだし、鎌をかけた。
「おめぇが戻っても食い扶持が増えるだけで、いやがられないか。」
「あい、、、、。裁縫でもして、生計をたてます。」
「おめぇがよければ、俺が面倒を見てやる。」
「えっ、、、、槙次郎様の嫁になれとおっしゃるのですか。」
「いんや、俺は嫁をとる気はない。女中として、使ってやる。」


五勤一休の決まりはあったが、
難事件でもあれば二六時中働き詰が同心の立場であった。
しかし、槙次郎は彼なりの理屈を持っていた。
「雨の日は、悪党も休みたがる。」
西の風を頬にあて、風の匂いを嗅ぎだすと、
傍らの岡っ引きの茂蔵が、こう言った。
「旦那は、明日、休みですかい。」
「おぉ、今晩から降り出して、明日は一日雨だな。
 須崎に行くから、なんかあったら、下っ引を寄こしてくれ。
 俺は、休みだ。」



隅田川の向こう須崎に父母が使っていた隠居家がある。
今では女中になったお光を連れて、須崎に向かう。
浅草寺に詣り、仲見世で菓子を買うころまでは、
小娘のようにはしゃいでいるお光も、
東橋を渡り、隅田川を越えると急に無口になる。
初めてお光を抱いた晩を思いだす。
逃げ惑うお光の手首を襦袢紐で縛りつけると、
途端に抵抗が無くなり、やがてお光は息を荒げてきた。
秘所はすでに柔らかに溶けだし、
突き刺された怒張で、近所をはばかるような喘ぎを見せた。
次に抱いた時、槙次郎は試しに捕縛の縄を使ってみた。
麻縄が乳首をかすめただけで、
お光はもう立ってはいられなかった。
引き出された自分の被虐の性に驚きながらも、
その性を隠しもせず槙次郎にすがるお光であった。


須崎の隠居家は、雨戸をたてたままである。
降り出した雨で、中の様子はうかがい知れない。
夕餉と酒の用意をしていたお光は、
槙次郎の麻縄を捌く音が聞こえると、
静かに着物を脱ぎ、後手に手を重ねた、、、、、



槙次郎は常々思う、
同心になって初めての捕り物は、このお光だったかも知れんなぁ、



 ******** つづく ********

 

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掌編縄雨捕り物控 捕り物其の弐

************************

掏摸(すり) お吟 

「明日から祭かぁ、、大雨でも降らんかなぁ。」
槙次郎の溜め息に、板場で裁縫するお光が苦笑をもらす。
「二年ぶり、皆が楽しみにしている神田明神様のお祭りですから、
 そんな事、おっしゃるものではありません。」
今でこそ槙次郎の女中ではあるが、元々は兄嫁。
時々、母親のように槙次郎をたしなめたりもする。
「雨となれば、人混みも減って、喧嘩も掏摸もなくなる。」
「そのお役目でお給金いただいてるんですよ。」
「たかだか、参拾俵二人扶持だぞ。
 大雨になれば、須崎でおめぇを逆さ吊りに縛れるのによぉ。」
「あいあい、それができるのも、
 しっかりお役目を果たしてからですよ。」
もちろんお光も、雨を待つ一人ではあったが、、、、


三十六台の武者山車が町を駆け巡る。
それを見ようと人が集まり、掘立出店が軒を連ね食い物を売る。
人が集まれば、喧嘩が始まり、掏摸が横行する。
槙次郎にとってはあいにくの晴天であった。

何件かの喧嘩を仲裁し、何人かの掏摸を取り押さえて、
木陰で大息をついた時、その女が槙次郎の目にとまった。
飴細工屋の前に人だかりができている。
その女はいかにも後ろから押されたふうに装って、
前の男の巾着の紐を切り取り、
その巾着を自分の袂に入れようとした。
槙次郎はその手首をつかみ、素早く取り押さえた。
見れば、女はまだ若い娘であった。


自身番に番頭が飛び込んでくる。
「こちらは妙義屋のお吟お嬢様。
 悪い奴らにたぶらかされて、こんな事をしちまって。
 どうかこれで、お目こぼしを。」
袂の重みが、五両と言っている。
「番頭はん、お吟の手業は素人同然。ほんの遊び心だろう。
 おめぇがしっかり更生させるんなら、今回だけは許す。」
捕縛の縄を解いても、お吟は呆けたように立ち上がれずにいる。
番頭と女中が抱えるようにして、やっと帰っていった。




師走の声を聞くと、誰もかれもがせわしなく小走りだ。
町廻りの槙次郎に、一人の女が声をかけてきた。
「えっとぉ、おめぇは、、妙義屋お吟。」
「今は、蝋燭問屋山城屋のお吟ですけどね。」
番頭の更生手段は、嫁がせる、、という事だったらしい。
「その若女将が、いったい何用でぇ。」
「ちょいと槙様にご相談があって、、、。
 お恥ずかしい話ですけんど、あたし、、、、
 槙様の捕縛の縄が忘れられないんです。
 今だって、その懐の十手を掏ったらまた縛っていただけるかと。」
自身番で、緊縛に酔うお吟の姿を思いだす槙次郎であったが、
「そんな事ぁ、俺の知ったこっちゃねぇ、旦那に頼みな。」
「それができないから、こうしてご相談を、、、、
 内の旦那は、吝嗇で堅物で、跡継ぎを作る事だけ考えて、、
 女の悦びなんてどうでもいい人なんです。
 女からこんな事をお願いするのは、変態でしょうか、
 不貞なんでしょうか。」
「変態でもそれが自分の性の癖なら、いたしかたあるまいよ。
 不貞かどうかなんて事は、自分で決めるこったな。」



「雪か、、、」
槙次郎の観天は少し外れた。
須崎の隠居家には冷たい氷雨が降り続いている。
雨戸が閉ざされた薄暗い板場、
天窓からの明りだけで、二匹の牝が緊縛を受けている。
一匹はもちろん女中のお光。
そしてもう一匹は、そう、山城屋お吟であった。
お光のあられもない喘ぎに対して、
お吟は、後ろ手にきつく縛られながらも、凛と背を伸ばして、
時に小さな吐息をもらしながら、縄に酔っているかのようだ。

お吟はこの緊縛の快感を思いだしながら、旦那に抱かれるのか。
元気な、いい子を産めよ。
お吟の行く末に幸多からんことを願う槙次郎であった。



 ******** つづく ********

 

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掌編縄雨捕り物控 捕り物其の参

************************

藪入り お紗夜 

「槙様、槙様、、、どうされました、、、」
夜具が揺れ、女が香り、夜気が滑り込んでくる。
「おぉ、どうした。」
「どうしたじゃぁありません。
 槙様、ひどくうなされておいででしたよ。」
「あぁ、そうかぁ。今、何刻だい。」
「さぁ、明けはまだまだ。八つくらいでしょうか。」
「寒いな。」
「あい、昨夜半からの雪がまだ続いております。」
お紗夜が不器用な手つきで槙次郎の肩に掻巻をかける。
「おめぇ、その手首の紐はどうしたんでぇ。」
「どうしたじゃぁありません。
 槙様があたしを縛って、事をなさったんですよ。」
「あん時の紐、おめぇまだ解かねぇんかい。」
「惚のじのお方に縛っていただいたのですもの。
 外すのがおしゅうて、、、、」
「おめぇ、もしや、武家の出かい。」
「いやですよぉ。
 女郎の過去なんて、探るもんじゃありません。」
「まぁ、いろいろあったんだろうなぁ。」
「今日は藪入り。槙様もお忙しくなりますねぇ。」
「そうでもなかろう。、郷がある奴は郷に帰っちまっただろうし、
 帰る処のない小僧も、この雪じゃ、町をふらつくこともあるまい。
 よし、決めた。今日は休みだ。
 お紗夜の尻と雪見をしながら酒を呑むことにする。」
「同心様がそんな無精でよろしいんですかい。
 あたしぁ槙様とご一緒できて、何よりですけんど。」
「なぁに、俺が女郎部屋でのんびりできるのは、
 世の中が太平の証さ。なんか事あれば、
 岡っ引きが必死になって俺を探してくれるだろうよ。」
料理茶屋という看板の陰で、二階では女を売る御法度の店。
槙次郎は、辛い捕り物があった時は、八丁堀の役宅には帰らず、
ここでお紗夜を縛り、鬱憤を晴らす。


朝四つを過ぎても、まだ雪は降り続いている。
「槙様、夜中にあんなにうなされて、、、
 又、お辛いことがあったんですか。」
後手に縄をかけている槙次郎にお紗夜が聞いた。
「植木職人が、閉め忘れた蔵の錠前を見かけちまってよ、
 つい出来心で、三十両ほど盗んじまってな。」
縄尻を鴨居に掛け、お紗夜を立たせる。
「三十両、、なら、、、死罪ですか。」
「おそらくな。」
そう言いながら、前かがみのお紗夜の尻を平手打ちする。
「その植木職人を捕えたのが、俺なのさ。
 金が失せた時、そこにいたのは家人と職人だけでな。
 下手人はすぐに分かっちまう、ってもんだろう。
 長屋に踏み込んだら、涙を流しながら震えていたんだ。」
傍らの蝋燭をお紗夜の尻に垂らす。
「あっつ、、、しゃ、酌量の余地はないんですか。」
「あぁ、俺もその旨、与力様に伝えたがよ。
 あとは、奉行様の御沙汰一つってとこかな。」
「今月は、、、」
「北町のお奉行が当番だ。
 もっとも、死罪となれば、決めるのは老中様だがよ。」
仁王立ちでお紗夜に一物を咥えさせる。
「よごがかには、、、
 世の中には本当の悪党が沢山いるのに、、、、」
「そうよなぁ、江戸払い程度で、おさめてくれんかなぁ。」
背後からお紗夜を貫く、、、、
「地道に働く善人が、ふとした気の迷いで、金を盗む。
 自分が犯した罪に気づいて震えてしまう、、、
 俺は、あの職人の涙が忘れられんのよ。」
怒りをぶつけるように、
槙次郎はお紗夜を激しく犯し続ける。
「きた、、北町奉行様、、、
 おな、、お情けのある、、お、お裁き、、
 、、、だといいですねぇ。」



 ******** つづく ********

 
 

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掌編縄雨捕り物控 捕り物其の四

************************

旗本女房 お篠 

「これはこれは、お篠様。
 わざわざ旗本の奥様に御足労いただいて、申し訳ありませぬ。」
「いえ、うちの女中が粗相をはたらいたとか。
 女中の粗相は主人の咎、主人の咎は妻の咎と申します。
 して、お静がなにをしでかしたと、、」
「なに、小間物屋で間引き盗みをしているところを、
 拙者が見つけてしまいましてな。」
「なんと、間引き盗みとは、、、。お代は。」
「品は店人に分からぬよう返させましたので。」
「なにかの気の迷いに違いありませぬ。
 あたくしが言い聞かせますゆえ、ご容赦を。
 連れて帰りますので、お静はどこに。」

槙次郎が奥に案内すると、
そこに、あられもない乱れ着物で縛られているお静。
「品は返したとおっしゃりましたよな。
 何ゆえにこんな辱めを受けねばならんのじゃ。」
「拙者も説諭のみで帰そうと思ったんじゃが、
 念のために調べたら、出るわ出るわ、
 懐、袂、帯から、簪、匂い袋等々、、、全部で十二品。
 それで、結局こんな格好になった次第でござる。
 女には隠す処が沢山ありますゆえ、、、、」
「女に鞭敲きは御法度のはず。」
「これは説諭の鞭、刑ではござらぬ。
 よくよく問いただしてみますと、、
 月の物が近くなると、間引き盗みをしたくなるとの事。
 その背徳の身震いと興奮が快感になると、、、
 そしてその快感は、、お篠様、あんたから習ったんだそうで。」
「そ、そ、それはお静の言い逃れにちがいありませぬ。
 それに町同心、不浄役人の分際。
 たかだか十文二十文で、あたくしに嫌疑をかけるなど、言語道断。」
「いえいえ、嫌疑ではござらん。
 たんだ、旗本の奥様には理解できんでしょうが、
 商人はな、間引き盗みされた品の十文、二十文から儲けを得て、
 つつましく生活してるんだぜ。
 どうやら、奥様にも説諭が必要でしょうかねぇ。
 よし、お篠、脱げ!。 俺が説諭の鞭をくれてやる。」

裸体を晒したお篠とお静を見比べながら、茶をすする槙次郎。
やがて、羞恥に火照る二匹を交互に鞭敲きしだすのであった。





「おぃ、お光、、、おぃ、、、お、み、つ、、、
 おめぇ、こんな話で、興奮してるんか。
 ここをこんなに濡らしちまって。
 嘘だよ。全部俺がでっち上げた妄想話さ。
 いくらなんでも、旗本の奥様にそんな事、できねぇだろ。」
差し込まれた槙次郎の指先で、さらに股間が溶けるお光。
「つつましさのない淫乱女だな。
 その咎により、鞭敲き三十の刑に処す。」
「槙様、、女中の咎は主人の咎と、、、、」
「おぉ、よく申した。
 主人の咎もお前にくれてやる。鞭敲き六十の刑じゃ。
 尻を突き出せぇ。」




 ******** つづく、、 かもしれません、、********

 
 
**************************
ハルさんの感想的あとがき


「いいねぇ、やっぱ正義感が強い岡っ引きの上司には、
 ふしだらさ漂う同心がいいよね。
 たださ、岡っ引き茂蔵の登場が少ないよ。
 ふしだらな槙次郎を苦々しく思いながら、
 でも、なぜか惹かれてしまう茂蔵、、、
 そんな描写も必要かもね。
 そこで物語に深みが出るってもんでしょ。」

はいはい、おっしゃるとおり。
この行数で書ききるのは難しいかもしんねぇけど、、


「もうちょっといえば、、、
 江戸の季節、風物、祭を折り込んで、って気分は分かるけど、
 やっぱ、わざとらしいな。
 さりげなく、あぁ、、って思わせるのがいいと思う。」

はいはい、ご説ごもっとも。
せっかく調べた風物だから、それを書きたくて書きたくて、
確かに説明的になってるかもしんねぇ。



「でもさぁ、素敵な前ふりだよね。」
前ふり?
「だって、深川から八丁堀なんて電車で、すぐじゃん。
 やがては、居酒屋賢兵衛とか人形屋と絡むんでしょ?」

うん、少しはそれも考えた。
江戸時代に電車はないけど、、、、
確かに、八丁堀、五間掘、六間掘は近いよねぇ、、、、
どう絡ませたらいい?





そんなこんなで、じゃぁ、又。       レイ

   

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冬枯れの森


公園の落ち葉を踏みしめながら、御主人様がおっしゃった。
「乾燥した落ち葉の音が気持ちいなぁ。」
「えぇ本当に。
 冬の静かな音楽を聴いてるみたいです。」
「これで、四つ足なら、もっといい音がすると思うぞ。
 なっ、そうだろ。」
今、ここでですか?
「それは、お前達が決める事だ。」

それほど多くはないけど、周りに散策の人たちがいる。
転びそうになったふりをしながら、
2、3歩、四つ足で歩いた私達、、、、、


 

  妄想イメージ 『冬枯れの森を歩く牝犬奴隷達』



            過日の公園散歩の事でした。
 

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蟹の甲羅

食べるのに夢中になって、
完全無口で茹でた蟹を食べ終えた後、
「ふ~」
って満足そうに溜め息をついて、
熱燗を甲羅に注ぎながらおっしゃった。
「料理屋なんかではさ、蟹の甲羅を器に使うだろ。
 他になんに使えると思う?」
出汁に使うとか、肥料に使うとか、、、
「甲羅のキチンが抗菌作用があるとか聞いたことあります。」
あぁ、グルコサミンサプリにも使うらしいですね。

「いや、俺が言うのは、この形そのまま使う方法だ。
 逆さまに見ると、ビキニのパンツみたいだし、
 貞操帯でもいいかなぁ。
 トゲトゲがあるから、股間責め具にしてもいいかもな。」

御主人様は蟹を召し上がるたびに、
こんな事を考えておられるのだろうか。


すかさずハルさんが言った。
「レイさん、この甲羅、よく洗って干しておいて。」
おいおい、、、、、


 

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駕籠に乗る人かつぐ人

「先日の、冬枯れの牝犬画像、なかなか良かったな。」
ブログの事はあまりお話にならない御主人様が
お酒を召し上がりながら、そうおっしゃった。
えぇ、そうですね。ハルさんの力作です。
私も、好きだし、お褒めのコメントもいただきましたよ。
「力作ってほどじゃないわ。
 あの背景画像ができた時点で勝負ありよ。」
でもさ、一つ聞いていい?
二匹の牝犬っていうとさぁ、
どうして私が後からついていく絵ばかりなの?
「どうしてもこうしても、レイさんはそういう身分なの。」
身分?
「駕籠に乗る人かつぐ人、、って知ってるでしょ?」
うん、、そのまた草鞋を作る人、、だよね。
「その意味は、その適正でそれぞれ社会に役立ってる、、
 なんてもっともらしく言ってるけど、
 元々は、身分の上下はけっして越えられない
 って意味でしょ。
 御主人様が駕籠に乗る人、私がかつぐ人なのよ。」
じゃぁ、私は、草鞋を作ってるの?
「ちゃうちゃう、レイさんは最下層の牝奴隷なの。
 籠に乗る人かつぐ人そのまた草鞋を作る人、、
 だけじゃないわ、捨てた草鞋を拾う人、、
 レイさんは草鞋を拾ってるのよ。」

「いいぞいいぞ、駕籠かき論争、いい酒のつまみだ。」
「ありがとうございます。私、間違ってませんよねぇ。」
「あぁ、牝奴隷の順位からすれば、
 ハルは先輩だから、身分は上だな。
 ただな、一つだけ矛盾がある。
 ハルが駕籠をかつぐ牝ならば、レイもかつぐ牝だ。」
「どうしてですか?」
「バーカ、駕籠はな、一人ではかつげないんだぞ。
 お前達は、二匹で一人前って事だ。」


 

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