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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編 業務(公務員) 1/2

気温が体温をはるかに越えたり、
ひと月分の雨が一晩で降ってしまったり、
なんともかんとも不思議で不気味な夏だった。
じつは地球崩壊の前兆なのかもしれない。

体調を崩された方、被害にあわれた方にお見舞申し上げると共に、
亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします。


まだ暑い日はあるのだろうけれど、残暑なんてなんのその、
気圧配置も、気分も、もう秋だ。
今日明日はちょっと寄り道。
読書の秋! と威張れるような物ではないけれど、
性懲りもなく、又、SM掌編を書いてみた。
まぁ、暇つぶしにでもお読みいただければ幸いだ。



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公務員


初潮があった日、祖母が私の部屋に来て言った。
「我が家は、江戸、明治の昔から、お上に仕え続けてきました。
 公務員として、国民に尽くすことはもちろん、
 社会の秩序を乱す輩をけっして許してはいけません。
 分かりますね。」
日頃は『おばあちゃん』って呼んでいた祖母に、
「はい、分かりました、おばあ様。」
そう答えた私。


そんな遠い祖母の言葉が枷になったはずはないけれど、
就職を考える時期、私は上級国家公務員を目指し始めた、、、



初登庁の日、
「ボールペン一本でも、あくびをしている10秒でも、
 全て国民の血税で賄われている。
 国家の財政が厳しいなか、ムダ、ムラを無くし、
 公僕に徹する事。」
そんな訓辞をいただいて、私の国家公務員生活が始まった。

そして、あくびで時間を無駄にするほどの余裕すらない事を、
すぐに体感するようになった。
ましてや国会開催中に自分の省庁関連の質疑でもあれば、
その資料作りやひたすらの待機で、夜が明ける事もしばしばだ。
ムダ、ムラを無くせとは言われたけれど、
そういえば、ムリを無くせとは言われなかったなぁ、、、

そんな慌ただしい日々を2年過ごした年度末、
突然、局長室に呼び出された。

 右、調査部勤務を命ず。

調査部への異動辞令だった。

えっ? うちの省に調査部なんてあったの?
組織表を思い返してみても、そんな部署は思いつかない。
それにどうして課長を通り越して局長から辞令をもらうんだ?

「異動は本日只今をもって履行される。
 ただちに私物だけを持ってここに戻ってきなさい。
 君の課長には、連絡了解済だ。」

私の机の仕事の資料は、きれいに片づけられていた。
送別会はもちろん、同僚と話す時間もなく、
課長にだけは軽く挨拶をして、局長室に戻る、、、、

「これから君には研修所に行ってもらう。」
「これから、、って。着替えも持っていませんが、、、」
「生活に必要なものは、現地で支給される。」
「研修は何日くらいなのですか?」
「平均で四か月。研修終了後、新しい業務が言い渡される。
 じきに車が迎えに来るから、
 これを着けて、省の玄関前で待ちなさい。」
私と同じ首輪をつけているあなたは誰、、、、?


訳も分からずたたずむ私の前に一台の黒い車が止まった。
座席には一人の女性が乗っている。
会ったこともない女性だったが、
この車に乗っているという事は、公務員なのだろうか。


それに彼女も、私と同じ黒い首輪を着けている、、、






 ******** つづく ********


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