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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編 業務(草) 2/2

 
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「よく耐えたぞ。これで終わりだ。
 君は優秀な成績で研修を勤め上げたが、
 これからの業務のために、一つだけ注意しておく。
 君の欠点は、夢中になり我を忘れてしまう事だ。
 常に自分が公務員であり、仕事は公務であることを忘れぬよう。
指導教官のそんなご注意をいただき、研修が終了した。
そして、新しい勤務先と業務が言い渡された。
ハルとはそこで別れた。
勤務地、業務内容は完全秘匿のため、
彼女がどこに行ったかは知らない。



四か月前、革帯で目隠しをされて、この研修所にやってきた。
同乗の女性の名はハル。私と同い年くらいだろう。

目隠しされたまま、すぐに研修が始まった。
「君達の事は、普段の生活、交友関係、家系、趣味嗜好まで、
 しっかり調べさせてもらった。君達の性癖を含めてな。」
教官はいったい何を言いたいのだろう、、、、
「レイ君は、強く拘束された肢体を鞭打たれたいようだし、
 ハル君は、それに加えて蝋燭にも興味がありそうだ。
 レズビアンにも興味津々ってところか?」
「教官、そんな事が研修に関係あるのですか?」
「なぜ、どうして、何のためなの研修なのでしょうか?」
「ほぉぉ、二人とも私の指摘した性癖を否定はしなかったな。
 調査部では、君達のYouTube閲覧履歴まで調べたからな。
 一つだけ教えてやろう。
 この研修所では、なぜ、どうして、何のためにという質問は、
 一切存在しない。
 私の指導に従い、心を開く事だけに専念しなさい。」


翌日から、実践という名の研修が始まった。
教官が見つめる中、衣服、下着を脱ぎ、全裸になる、、
「そうやって、胸や股間を隠す羞恥心も大事だ。
 しかし、命令があれば、すべてを晒す!
 よし、気をつけ!!
 脚を肩幅に開け!!
 上体を倒し、足首をつかめ! ケツを突き出せ!!」
これが研修なの? 何の意味があるの?
そう思いながらも、教官の指示に引きずられていく私達、、
教官の指が、お尻の穴を撫でる、、、、、
「ここの経験は? 」
「あるわけがありません。」
「そうか、ないのか。じゃぁ、
 生理期間中は、アナルの研修だから覚えておくように。」

「教官、おトイレ、いいですか?」
ポリバケツを渡される、、、、、
「どうして教官の目の前で、こんな物に排泄なんですか?」
「どうして、の答えはない。
 そのバケツが君達のトイレだからだ。」
「そんな事できません。」
「拒否して、好きなだけ我慢してもいいぞ。
 床掃除の手間が増えるけどな。」
邪魔な毛は、、、、、、
両足首の縄が、両脚を究極まで広げる、、、
「やめてください、教官。こんな格好はいやです。」
「恥ずかしい格好だな。
 もっとしっかり見えるように、邪魔な毛は剃ってやろう。
 おやぁ? なんか濡れてるみたいだぞ?
 小便でも漏らしたのか? それとも、、、、」

なぜ、どうして、何のために、、、、私の疑問は消えない。


それからも連日続いた実践研修で、
私の心、体は、少しずつ変化していった。
もちろんそんな自覚はなかったけれど、、、、、


ある日、ハルが寝坊して、研修開始時間に遅れた。
「教官様、申し訳ございませんでした。お許しください。」
「いえ、教官様。私が悪いのです。
 ちゃんとハルを起こすのが私の務めでした。」
床にひれ伏して、許しを請う。
自分達が『教官様』と言った事さえ気づかいまま、、、

「連帯責任で罰が欲しいというのだな。」
体中に赤い蝋が垂らされ、
その蝋を叩き落とすように、厳しい鞭が這いまわる、、、
逃げるように体を捻りながらの叫びが、
やがて、嬌声、喘ぎ声になったのさえ気づかぬまま、、、、



「本日も、御存分の研修よろしくお願いいたします。教官様。」
床に正座して挨拶をし、
目の前に突き出された教官様の足を必死に舐め、
御命令があれば、教官様のペニスを頬張る、
それが研修始まりの日課となった。

「本日も、厳しい研修ありがとうございました。教官様。」
疲れと痛みできしむ体を教官様に犯していただき、
その日の研修が終了する。
朦朧とした吐息をつきながら、ふと思う。
教官様には、ご満足いただけただろうか、、、、、
なぜ、どうして、何のために、、
そんな言葉は、日々の研修の中で霧散していった、、、、



教官様の投げたボールを目指し、
四足で、ハルと争いながら拾いに走る。
しっかり咥えて戻ってきて、教官様に褒めていただきたい、、

後手縛りのまま逆さに吊り上げられて30分、、、
頭が朦朧となり始めたころに、
一本鞭が、お尻の肉を切り裂き、覚醒する、、、、
辛、痛、苦の向こう側にある快を必死に探す、、、、、、

ソフト、ハード、超ハード、、、、
様々な研修が続き、
「よく耐えたぞ。これで終わりだ。」
そんな教官様のお言葉が研修終了の合図だった。









研修終了時に教官様に言われた注意を、
あらためて痛感している。
ついついプレーに夢中になり我を忘れてしまうようだ、、、、
これではいけない。
それとも私は純粋なマゾ牝で、
こんな仕事には適さないのだろうか、、、、、、

私は今、SMクラブでM嬢として働いている。
まだ一般の会員様とのプレーが続いているが、
いつの日か、専門官に誘導された『ターゲット』が、
私を指名するはずだ。
しっかり奉仕し、気に入られて馴染みになり、
やがては『ターゲット』から様々な情報を収集する、、
SMクラブに通い詰めること自体が、
『ターゲット』の社会的弱点となる事もあるだろう。

これが私に言い渡された『業務』だ。




私は公儀隠密くノ一。
人は私の事を、市井に潜む『草』と呼ぶ。





 ******** 終わり ********


 
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ごめんなさいのあとがき

かつて居酒屋賢兵衛の『掌編 江戸妄想譚』を書いた。
その後、一応、江戸物は終わりにしたのだけれど、
その頃の試作メモ帳にこんな単語を見つけた。
くノ一、お庭番、公儀隠密、草、、、、、

実際のところ、くノ一は、
映画や小説、漫画にあるような、あんな派手な戦闘や、
性技をつくして男を籠絡させるような事はなかったそうだ。
商家や武士宅の女中となり、身分を隠したままで、
密かに情報収集をしていたらしい。
じゃぁ、そのくノ一を現代にもってきたら、、、
そう考えたら、自然とこのSM掌編が生まれてきた。

そんなこんなの経緯からできたお話なので、
国家国民住民のために汗水流している公務員さんを、
揶揄するつもりは、さらさらない。
お気にさわる事があったら、ごめんなさいであります。

そんな言い訳をするくらいなら、
誰にも迷惑をかけない、
さりげない日常のSM掌編を書けばいいのに、、、




じゃぁ、又。             レイ
 

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コメント


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いつもどおり

しっかりした起承転結で、
M女さんの心の変化まで書いてあって、
あえてここで落とすかぁっていうオチもおしゃれです。
やっぱり、今回も、レイさんの掌編にゾクゾクワクワクさせられて、
おもしろかったです。
 

匿名さん | URL | 2014年09月02日(Tue)11:54 [EDIT]

まさか、

国営のSMクラブ、、のはずないよな。
“草”として、当然、民間SMクラブのM嬢だよなぁ。
公務員としての給料とM嬢の収入、、、、すごい額になるぞ。
そもそも、公務員はバイト禁止だ。

次は、ハルのその後か?
 

俺 | URL | 2014年09月02日(Tue)17:22 [EDIT]

匿名さん、ありがとうございます

駄文に、こんな素敵なご賛辞をいただき光栄です。
>いつもどおり、、、
という事は、匿名さん、このブログご愛読いただいているのでしょうか。
感謝感謝です。
それに、
>ゾクゾクワクワク、、、
って、M女さん?

次回はお名前教えてくださいね♪

ありがとうございました。
じゃぁ、又。        レイ
  

Ray | URL | 2014年09月02日(Tue)18:59 [EDIT]

俺さん、ありがとうございます

おいおい、感想はそこかい、、、
収入の話を書いたら、物語にならんじゃろがぁ。
それに、タイトル通り、これは『業務』って設定です。
バイトではありません、、たぶん。

ハルのその後かぁ、、、、
ハルに書かせてみようかしら?

ありがとうございました。
じゃぁ、又。        レイ
 

Ray | URL | 2014年09月02日(Tue)19:03 [EDIT]