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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編 日常との交錯

今日は、自己満足的寄り道です。


ちょっと早めに出勤したり、
出勤途中で買い求めたサンドイッチやおにぎりを片手に、
仕事しながら昼休みを過ごしたり、
トイレの便座に腰掛けながらも仕事の段取りを考えたり、、

けっして仕事人間ではないけれど、
与えられた仕事と、押し付けられた仕事と、
様々な雑用をこなしながら、早めの帰宅を心掛けている。

だから帰りの電車が、一番ホッとする私だけの時間だ。
会社でのいろいろな状況を思い出しながら、
あの日、あの時、あんな展開になっていたら、、なんて、
勝手な妄想舞台で主役を演じて楽しんでいる。
妄想に入り込み過ぎて、降車駅を過ぎてしまったこともあるけど。


そんな妄想譚から、春夏秋冬、4つの掌編を選んでみた。

「あっ、私も似たような妄想したことがあるわ。」
そんな事をおっしゃっていただく女性も、
日本中に3人くらいはおいでじゃないかと、
勝手にそう思っている。


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環状線


「いい日和になったなぁ、もうすっかり春だな。」
吊革につかまりながら、冴島課長がおっしゃった。
そう、半月ほど前、
降り残した最後の雪をこの街にばら撒き、冬は去っていった。
今ではもうすっかり春だ。
「レイ君、打ち合わせなんてすっぽかして、
 このまま、終点まで乗って行って、花見でもするか?」
冴島課長の瞳がいたずらっ子のように笑っている。




「レイ君は、外出予定がない時は、昼の弁当を持参なんだねぇ。
 家庭的でいいなぁ、、、、」
「いえ、単にお昼代節約のためです。」
電車が揺れ、冴島課長の体が私に触れる、、、、、
そしてそのまま、私の耳元で話が続く、、、
「ただし、一つだけ注意しておく。」
「?、、なにか? 」
「たとえ休憩時間だろうと、たとえ個人のパソコンだろうと、
 誰もいない昼休みに、あんなホームページ閲覧は感心しない。」
ドキン、、、
「何のことでしょうか。」
「とぼけても無駄だ。
 会社の回線を使えば、通信ログが残る。」
ドキン、ドキン、、、打ち出した激しい鼓動は止まらない。
「先日な、昼休みに密かにきみのパソコンに侵入してみた。」
冴島課長は優秀なSEだ。そんな事も可能なのだろう。
「きみはマゾなんだな。
 あんなSM出会い系にメールしてるし、、、、」
うつむいた顔を思わずあげる。
冴島課長と目を合わせるのが怖く、又、うつむいてしまう。
その目の動きが、すべてを肯定していると気づかずに、、、

「あのう、、、、」
「大丈夫、きみの通信ログは完全に消去しておいた。
 それより、御主人様は見つかったか?」
「いえ、あれは、、、遊びです、、、、」
「たとえ遊びだとしても、深層心理ではそれを求めている。
 きみの画像倉庫というフォルダも覗かせてもらったよ。
 SM画像がたくさんあったが、傾向はみな同じだ。
 きみはあんなふうに縛られて、あんな事をされたいんだな。」
吊革にぶら下がるようにうつむいて、、
やがてはその顎が胸に突き刺さんばかりだ、、、、、、
冴島課長は、吊革の震える私の手首を撫でながら、
「終点の駅から、レンタカーで20分ほど、、俺の別荘がある。
 ついてくるか? 俺がお前の主人になってやる。」
『レイ君」が『きみ』になり、、、最後は『お前』になった。
うつむいたまま、私はコクンとうなずき、、
その顎が、乳房に突き刺さった、、、、、、、

「はい、、、、、ご、、御主人様、、、、、、」






冬が去り、人々の服装もすっかり春だ。
「レイ君、打ち合わせなんてすっぽかして、
 このまま、終点まで乗って行って、花見でもするか?」
冴島課長の目がいたずらっ子のように笑っている。
「えぇ、そうおっしゃるんなら、お付き合いしますよ。
 でも、この電車、、環状線です。終点はどこですか?」
「、、、、まぁ、仕方がない。
 打ち合わせ先のあの駅が終点だな。
 花見なんてバカな話は終わりにして、仕事の話をしようか。」
冴島課長の柔和な瞳が、真剣な仕事の目に変わった。

はい、
私も、、妄想にピリオドを打った、、、、、、、


 
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コンピュータールーム 


節電の名目で高めに設定された社内のエアコン温度。
普段なら慣れてしまっている室内温度も、今日の私には辛い。
体がやけに火照っている。生理が近いからかしら。

「ちょっと、システム管理室に行ってきます。」
隣の同僚に声をかけて、席を立った。

システム管理室の向こうに並ぶ大型コンピューター群。
防音、防弾ガラスに遮られて何の音も聞こえない。
彼らが働いていることを証明するのは明滅する緑の光だけだ。
コンピュータールームに季節はない。
熱すぎず寒すぎない一定の温度管理がなされていて、
コンピューターにはもちろん、人間にとっても快適。
椅子に腰掛けてフーッと息を吐く。

誰もいないと思った部屋の片隅で人の気配がする。
「あらっ? あなたもサボリ?」
ヤベェ、、まり子先輩だ。
「申し訳ありません、ちょっと体調が悪くて、、」



コンピューターは埃も嫌うのよ、、、
「たとえ体調不良だとしても、サボリである事に変わりはないわ、
 それに、あなた、先日の社内通達ちゃんと読んだ?」
「申し訳ありません、読んでいません。」
「コンピューターは、高温はもちろんホコリも嫌うのよ。
 この部屋への入室時には、全裸になる事が決められたの。
 サボリと社内通達違反。お仕置きが必要ね。脱ぎなさい!」
机に置かれた乗馬鞭を振りながら、
女王様のように、まり子様がそうおっしゃった。






誰もいないと思った部屋の片隅で人の気配がする。
「あらっ? あなたもサボリ?」
ヤベェ、、まり子先輩だ。
「申し訳ありません、ちょっと体調が悪くて、、」
「うぅん、いいのよ。
 この部屋の快適さを味わえるのは私達の役得の一つだもの。
 ただし、一つだけ注意しておくわ。
 手ぶらでここに来るのはおかしいでしょ。
 アリバイ工作として、せめて書類くらい持ってくるべきだわ。」
机に置かれた書類を振りながら、
いたずらっ子のように、まり子先輩がそう言った。



 
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社員名簿


「レイ君。君のIDレベルは?」
「はい、GⅢです。」
「そうかぁ、どうしようかなぁ、、、」
当然ながら、社員毎にコンピューターへのアクセス制限がある。
職務上、私のレベルは一般社員よりは高めだけれど、
それでも、管理職や役員レベルには遠く及ばない。
「この資料、午後の役員会に提出しなければならないんだが、
 急な来客で、一時間ほど席を外さなければならなくなってな、
 きみを信用して、秘密仕事、任せてもいいか?」
「私でよろしければ、お手伝いいたします。」
「よし、頼む。
 これとこれとこのデータベースから、
 この数字を加工して、新たな資料を作りたいんだ。」
「はい、かしこまりました。」
「ただし、一つだけ注意しておく。
 目にした数字、資料は、すぐに忘れてくれ。」
GⅠレベルの社外秘的データベースなのだろう、
そんな理由で、部長自らが資料を作ろうとしていたに違いない。

部長がどんな作業手順を考えていたかは不明だが、
小さなプログラムを2つほど作っただけで、
データの加工は簡単なものだった。
一時間ほど席を外す、、って言っていたよなぁ、、、、
数字自体に興味はないけれど、
GⅠレベルの資料って、どんなものがあるのだろう。





様々なファイルの表題を読みながらスクロールしていると、
一つのファイル名が目に飛び込んできた。
『管理者用社員名簿』、、、
わざわざ管理者用、、ってところが気になる。
もしや、勤務評定なんかが書かれているのだろうか。
経理資料や経営計画資料には興味がなくても、
勤務評定なら私自身に関わるから、ちょっと覗いてみたくなる。

自分の社員番号を入力して検索する。
社員ナンバー、氏名、性別、住所、電話番号、、、
なんてことはない、普通の名簿だ。
ただし、備考欄に『未使用』の文字。なにこれは?
そしてもう一つ気づいた。
私の性別は『牝』、、、、、、なにこれは?
会社は、、私の性癖を知っているという事なの?
じゃぁ、、、『牝』で社員を検索してみる。
5名の女子社員がヒットした。
数百名の本店女性社員のうち、5名が『牝』の性癖ということ?
備考欄の記述は、『未使用』、『使用済』、そして『常用』、、
『牝』で『常用』の、あの娘は、、、いったい、、、






一時間ほど席を外す、、って言っていたよなぁ、、、、
数字自体に興味はないけれど、
GⅠレベルの資料って、どんなものがあるのだろう。

いやいや、そんな事をしてはいけない。
部長が信用してくれたんだし、
へたに覗いたりしたらアクセスログが残ってしまう。

枯葉舞う窓の外の景色を眺めながら、
素知らぬ顔で、そっと妄想の電源を切った。


 
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ディナーショー


あまり気乗りはしなかったけれど、
お付き合いで、同僚女子社員とディナーショーにやってきた。

名前も知らない前座のような歌手や、
ジャグジーやマジックが早々と終って、
メインのディナーが始まった。
ちょっと強めのジンベースのアペリティフ、
スープ、魚料理、肉料理、、、、
ワインもおいしい本格的コースディナーだ。
デザートとコーヒーになって、
やっと、メインのショーが始まる。

客席が暗くなり、ステージが明るく浮き上がる。
「キャー、、お許しください、、、」
叫び声をあげながら、襦袢姿の女性が駆け出してくる。
後を追うのは、縄と鞭を持ったボンデージ衣装の女性。
襦袢女性の髪をつかみ、引きずるようにしてステージ中央へ。
麻縄が、襦袢女性の腕と胸に絡みつき、
あっという間に後手縛り緊縛の完成だ、、、、

私は息をのんだまま、吐き出すことができない。
隣の同僚女性にそっと尋ねる。
「ショーって、SMショーなの?」
「なに? あなたそんな事も知らずにここに来たの?
 あの美香子女王様、今一番の人気なのよ。それも女性にね。
 Mの娘もSの娘も、みんな彼女に憧れてるの。」
あぁ、今晩のディナーショーの客は女性ばかり、、、
それをちょっと不思議に思っていたのだけれど、、、

引き剥くように左右に引かれた胸元で乳房が露わになり、
両手首が天上からの縄に吊るされると、
そのままの勢いで、左太腿が高く持ち上げられて、
めくれた襦袢から無毛の股間が曝け出される、、、
続けざまに、両手の鞭が襦袢女性の叫びを強要している。
美香子様のその流れるような縄と鞭さばきに、
客席が、もちろん隣の同僚も、そして私も、、
うっとりとして見入っている、、、

やがて襦袢女性は、息絶えたかのように動かなくなって、
そこでやっと縄の縛めから解放された。
「この女はもう使い物にならないわ。
 次の獲物を探さなくちゃ。」
美香子様はそう言いながら、客席を見渡す。
その視線と呼応して、
天井のパーライトがサーチライトのように客席を舐めまわす。
そのライトが止まった。
私を照らしだして、止まった。
「そう、あなたよ。しっかり虐めてあげるわ。
 ここに上がって来なさい。」
私は訳も分からずきょろきょろしている。
「おめでとう、あなたが選ばれたのよ。うらやましいわ。」
同僚女性が私を立たせる。
客席の拍手が私の背中を押し、ステージに上がれと言っている。
羞恥と恐怖の淵を覗き込んだまま、、、""
ステージで美香子様がおっしゃった。
「一つだけ注意しておきますね。
 着衣緊縛でもかまいませんが、
 たぶん、破れた服で帰る事になりますよ。」
言葉使いは柔らかでも、その内容は脅迫にも似ている。
暗い客席からの注目を一身に浴びて、服を、下着を脱ぐ、、
「あらぁ、あなた素敵な躰してるわね。
 柔らかそうだし、それに、パイパンなんだ。
 じゃぁ、それを見せつけるような縛りをしてあげるわ。」
何をされるのか、まったく先が見えなかったけれど、
羞恥と恐怖の淵を覗き込んだまま、

、、、、私はそっと背中で手を組んだ、、、







あまり気乗りもしなかったし、
他の用事もあったので断わってしまったけれど、
今晩のディナーショーどうだったのかしら。
美味しい料理だったのかしら、
素敵なショーだったのかしら、
やっぱり行けばよかったかなぁ、、、、

たった一人のクリスマス。
一つ溜め息をついて、ショートケーキにかぶりついた。


 

************************** じゃんじゃん
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日常生活と妄想の交錯、、、
そんな展開にしてみたのだけれど、いかがでしたでしょうか。
「さりげなくていいけど、刺激不足ね。
 結局オチは妄想ってわかってるから、物足りないのよ。
 次は妄想オチはやめてもっと刺激をちょうだい。」
そんなハルさんと同様のご意見があるかもしれませんけれど、
まぁそこはそれ、日常の妄想なんてこんなものです。

それでも、私なりに一つのキーワードでまとめてみた。
『一つだけ注意しておく』だ。
日常業務でもよくある話だ。
仕事の出来栄えを褒めていただいたとしても、
「一つだけ注意しておく」という言葉が添えられる。
本当に一つだけなら、心して聴くのだけれど、
たいてい、4つ5つ注意されて、
「おいおい、一つだけって言っただろうがぁ、
 そんなに注意されても覚えきれねぇぞぉ、、、」
なんて心の中で毒づいている。


社内恋愛、社内不倫
そんな噂が聞こえてくる事はあるけれど、
残念ながら、社内SMは聞いたことがない。
だから、冴島課長に誘われることもないし、
まり子先輩に鞭打たれることもないし、
社員名簿の性別が『牝』という事もないし、
同僚女子社員とSMディナーショーに行く事もない。
だからといって、社内SMが絶対にないとは言い切れないだろ?
社内SMなんてものは、深く静かに潜航しているに違いないのだ。
そんな理由をつけて、一人妄想世界で遊んでいる。


もちろん登場人物は、レイも含めて全員架空の人物ですよ。
ネンノタメ。



じゃぁ、又。       レイ

  

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コメント


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おもしろかった

>日本中に3人、、、
には入りませんでしたけれど、
特に『環状線』は、季節感たっぷりでおもしろかったです。
ライトノベルのシュチにも使えそうで、
物語として、お洒落だと思いましたよ。

あまりに強い刺激では、ついていけなくなりそうですけど、
メリハリという意味合いから、
レイさんお得意の硬軟取り混ぜて、、、、、、

次回も、待っています。
 

あつこ | URL | 2015年04月03日(Fri)18:45 [EDIT]

次の設定は

次の設定は決まりだな。
ハルを主人公にして、徹底的な刺激の物語で、ハルを堕とせ。

俺 | URL | 2015年04月03日(Fri)19:14 [EDIT]

あつこさん、ありがとうございます

はい、
私も、終点と環状線、という言葉の比較からの物語、
自己満足的に気に入っております。

じゃぁ、、、、次は硬軟の硬で、、
とのご希望に思えますけれど、、、
刺激の軟らかい『硬』?? 難しいなぁ、、、、

あっ、ふと思いつきました。
硬式野球と軟式野球のSM対決?、、
アホです。

一生懸命、ネタとオチを探してみます。
ありがとうございました。
じゃぁ、又。        レイ
 

Ray | URL | 2015年04月03日(Fri)20:44 [EDIT]

俺さん、ありがとうございます

ハルを堕とす、、、
そのアイデェア、いただきです。
ついでに、ネタ、ストーリー、オチ、、ください!!!

ありがとうございました。
じゃぁ、又。      レイ
 

Ray | URL | 2015年04月03日(Fri)20:48 [EDIT]