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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編人形屋秘譚 其の六


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女知音 お勝とお輝

それから定吉は堰を切ったように、
次々と、緊縛活人形を彫り上げていった、、
お勝が月の障りになると、代わりにお輝が緊縛雛型になり、
少しずつ縄に酔う自分を感じては、それを否定もしていた。


長月十三夜、月見の宴が表店の広間で催されたが、
誰も、その栗名月を愛でる者はいない。
大店の旦那連中が愛でているのは、
やがて生き人形になるであろう腰巻一枚で酌をする上女中と、
これから始まる競り売りの五体の定吉緊縛活人形である。


緊縛人形の雛型役を終えて、ほっとしたのか気が抜けたのか、
そんな心もちのお勝とお輝であったが
「先日の競り売りで、あの活人形に破格の値がついた。」
二人の前に、定吉から熨斗布が差し出された。
「これは?」
「俺は手間賃に加えて祝儀まで貰った。
 これは俺からの気持だ。
 簪とか笄でも買ってくれ。」
ありがたく押し頂く二人に、定吉が続ける、
「ただなぁ、困った事が起こっちまった。」
「定吉さん、何でもおっしゃってください。
 あたしにできる事でしたら、なんでもお手伝いいたします。」
「ん? あぁ、お勝だけではだめだ。お輝も必要だ。」
「あい、二人で一生懸命励みますから、ご指示ください。」
「励みますかぁ、、、、女知音、、だぞ。」
定吉によれば、
先日の競りに負けた旦那が、
「よし、新たに儂が緊縛活人形を二体、特別注文する。
 おぉ、どうせなら、緊縛女知音人形がいいな。」
という事らしい、、、、
「あのぅ、定吉さん。おんなちいん、、ってなんですか?」
「女好きの女、男色、衆道の逆だな。」
「あたし、お輝さんとは仲がいいとは思いますけんど、
 好いた惚れたとは違いますし、、、」
「俺も、女知音なんぞ見た事もないから、
 緊縛女知音活人形を作るなんざぁ、無理難題ってことよ。」


又、あの日々が始まった。
昼八つ、本所横川の鐘が鳴り出すと、道具を片づける定吉。
湯文字姿で口を吸い、胸を揉み、貝を合わせるお勝とお輝、、
定吉の納を得るまで続く女知音、、、、、、
「駄目だな。お前達、本気で好きあっておらんだろ。
 とてもとても活人形に心を写す事などできん。」
「申し訳ございません。
 あたし、心底お輝さんを好いてみせます。」
惚れた定吉のためなら、本気の女知音も厭わないお勝であった。

いぶかしげなお針子仲間や下女中を尻目に、お勝は真剣。
昼間はいつも手をつないで歩き、夜は一つ布団で寝る。
湯屋の薄暗がりでの、いきなりの口吸いや乳揉み、、、、、
やがてお輝も、、、、
、、、貝を合わせながら腰を振る自分に驚いた、、、

女知音緊縛活人形、、、、
「おい、、、おい、、、」
定吉の声も聞こえず、女知音にふけっているお勝とお輝、、
「そろそろだな、、、、」
納得のいった定吉の仕事は、そこから一気呵成となった。
一本の檜材から、
後手に縛られ乳房をさらけ出し、
襦袢の裾を割って露わになる淫らな足腰が現れていく、、、、
それはまるで見世物小屋の手品を見るようだ、、、、

「ふぅ~、、」
数日後、定吉の大きなため息が、完成の合図であった。
一体でも、立派な緊縛活人形ではあるが、
もう一体をそれに沿わせるように並べると、
縛められ鞭打たれながらも、
互いを求めあう女知音緊縛活人形、、、、、、

木綿布で最後の磨きをかけながら、
その女知音人形に見惚れて、
つい、口吸いをしてしまうお勝とお輝であった。


 ******** つづく ******** 
 

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