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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編縄雨捕り物控 捕り物其の一

今日はちょっと寄り道。

「一かけ二かけ三かけて
 仕掛けて殺して日が暮れて
 橋の欄干腰おろし はるか向こうを眺むれば
 この世は辛いことばかり
 片手に線香 花を持ち
 おっさんおっさん何処行くの
 私は必殺仕事人  中村主水と申します。」
突然、ハルさんが唄うように語り出した。
なにそれ。
「先日さ、大先輩とランチした時に、
 藤田 まこと『必殺仕事人』の話になっちゃって、
 当然ながら、私はついていけなくてさ、
 でも、一応チェックしてみるかなんて、YouTubeしたら、
 これがなかなか面白くてさ。」
という流れだったらしい。

「ねぇ、レイさん、まだ江戸物書いてるでしょ。」
うん、なかなかまとまりがつかないけどね。
「じゃぁ、スピンオフって感じでさ、
 岡っ引茂蔵が仕える同心の物語は?」
中村主水みたいに?
「そこはそれ、レイさん流のSM譚にもってくのよ。」


しばらく前に、こんな会話がありまして、
それ、面白いかもしんね、と思ったのですが、
 『お上から十手を預かってこのかた、
  強請りたかりはもちろん、袖の下も断り、
  俺が信じる正義を貫いてきたと自負してる。』
なんぞという、正義感あふれる岡っ引茂蔵と、
彼が仕える同心の物語かぁ、、、どんな上司なんだろう、
って、困ってしまった次第であります。


まぁ、とりあえず、一話完結連作掌編風に綴ってみました。
ご納得いただけるかどうか、愚作四編ほどですが、ご笑納を。




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兄嫁 お光



長兄が父の同心稼業を継いで嫁をとった時から、
槙次郎は、『次男の穀潰し』という身分になった。
長姉、次姉は早々と嫁いでいたので、
槙次郎は一人、長兄宅で無頼な生活を送った。
生計の道を探すふりをしながら、無役の閑人を楽しんでもいた。


あの江戸中を蹂躙した流行り病が槙次郎の人生を変えた。
病に倒れた長兄を看病する兄嫁も同じ病に倒れ、
その二人を看病した父母も、同じ病で命を落とした。
結果、槙次郎が得たものは、
同心の手札と八丁堀の役宅と、父母の隅田川先の隠居家
長兄が使っていた岡っ引き茂蔵、そして、、、、
病に倒れながらもどうにか生き延びた兄嫁お光。
兄嫁といえど、槙次郎よりは年下。まだ子もいなかった。
葬儀や諸々の雑用が一段落し、
槙次郎が奉行所、与力への挨拶廻りを終えた日、
お光が、槙次郎の前に三つ指をついて、
「短い間ではございましたが、お世話になりました。
 郷に帰らせていただきます。」
お光の実家の事はよく知らない槙次郎であったが、
祝儀の時のお光の父母の安びた着物を思いだし、鎌をかけた。
「おめぇが戻っても食い扶持が増えるだけで、いやがられないか。」
「あい、、、、。裁縫でもして、生計をたてます。」
「おめぇがよければ、俺が面倒を見てやる。」
「えっ、、、、槙次郎様の嫁になれとおっしゃるのですか。」
「いんや、俺は嫁をとる気はない。女中として、使ってやる。」


五勤一休の決まりはあったが、
難事件でもあれば二六時中働き詰が同心の立場であった。
しかし、槙次郎は彼なりの理屈を持っていた。
「雨の日は、悪党も休みたがる。」
西の風を頬にあて、風の匂いを嗅ぎだすと、
傍らの岡っ引きの茂蔵が、こう言った。
「旦那は、明日、休みですかい。」
「おぉ、今晩から降り出して、明日は一日雨だな。
 須崎に行くから、なんかあったら、下っ引を寄こしてくれ。
 俺は、休みだ。」



隅田川の向こう須崎に父母が使っていた隠居家がある。
今では女中になったお光を連れて、須崎に向かう。
浅草寺に詣り、仲見世で菓子を買うころまでは、
小娘のようにはしゃいでいるお光も、
東橋を渡り、隅田川を越えると急に無口になる。
初めてお光を抱いた晩を思いだす。
逃げ惑うお光の手首を襦袢紐で縛りつけると、
途端に抵抗が無くなり、やがてお光は息を荒げてきた。
秘所はすでに柔らかに溶けだし、
突き刺された怒張で、近所をはばかるような喘ぎを見せた。
次に抱いた時、槙次郎は試しに捕縛の縄を使ってみた。
麻縄が乳首をかすめただけで、
お光はもう立ってはいられなかった。
引き出された自分の被虐の性に驚きながらも、
その性を隠しもせず槙次郎にすがるお光であった。


須崎の隠居家は、雨戸をたてたままである。
降り出した雨で、中の様子はうかがい知れない。
夕餉と酒の用意をしていたお光は、
槙次郎の麻縄を捌く音が聞こえると、
静かに着物を脱ぎ、後手に手を重ねた、、、、、



槙次郎は常々思う、
同心になって初めての捕り物は、このお光だったかも知れんなぁ、



 ******** つづく ********

 

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コメント


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お久しぶりです

年齢分かっちゃうけど、私「必殺シリーズ」現役で観ていました。
今回の『縄雨捕り物、』肩に力が入らずにさらって綴っているみたいで、
読みやすいし、先が楽しみになってきました。
ニューヒーロー誕生ですね。
 

あつこ | URL | 2017年01月19日(Thu)15:59 [EDIT]

あつこさん、ありがとうございます

はい、何度かの推敲はありましたけれど、
確かに肩ひじ張らずに、さらっと書くことができました。
まぁ、一話完結でという流れにしたので、
捕り物控え、というのも恥ずかしいのですが、
こんな物語も楽しいなぁ、って感じであります。
明日からの物語、お楽しみいただけたら幸いです。

ありがとうございました。
じゃぁ、又。       レイ
 

Ray | URL | 2017年01月19日(Thu)21:38 [EDIT]