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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編縄雨捕り物控 捕り物其の五

今日はちょっと寄り道。

「ねぇ、その後、シンジロウどうしてる?」
シンジロウ? 衆議院議員の小泉進次郎?
「ちゃうちゃう、江戸の同心、槙次郎よぉ。」
どうしてる? って言われても、、、、
「ちょっと見てきてよ。」
見てくる?
「ほらぁ、昔、レイさん江戸にタイムスリップしたじゃない。」

すっかり槙次郎ファンになってしまったらしいハルさん。
縄雨捕り物控のつづきか、居酒屋賢兵衛と絡めた新作を書けと、
やたらとせっついてくる。

ネタはいろいろ考えてるんだけど、
書き出すと短編長篇もどきになっちゃって、
なかなか掌編にまとめるのが難しいのよ。

まぁ、とりあえず、一話完結連作掌編風に綴ってみました。
ご納得いただけるかどうか、愚作四編ほどですが、ご笑納を。


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赤い房 槙次郎 

「旦那、お同心の手札を預かって、いかほどになりやす。」
「先日、内々で兄の三回忌の法要をしたんで、
 同心になって三年目、丸二年が過ぎた事になるなぁ。」
「それでは、そろそろ手柄をたてませんと、
 十手の赤い房が泣いておりますぜ。」
「茂蔵にそう言われては返す言葉もないが、
 腐れ同心といえども、庶民町民の役には立っておるぞ。」
「ですが、、、」
「分かっておる。
 茂蔵も、いつまでも赤房同心の岡っ引きでは世間体が悪かろう。
 紫房同心の岡っ引きは、羽振りがいいもんだからな。」
「いえ、そうは申しませんが、、、」
「ただな、俺の十手の房が紫になる時は、
 手柄を立てたっちゅうことだ。それも大手柄をな。
 大手柄っちゅう事は、血が流れ、人が死ぬ。
 そんな大立ち回りをするより、
 素手で小悪党を捕えてるほうが、楽っちゅうもんだろ。」
「出世欲のないお方だ。免許皆伝の刀が泣きますぜ。」
「おぉ、赤房十手も刀も、勝手に泣いておればよいわ。」



「お光、おめぇも俺の十手は紫房がいいんか。」
「組屋敷では羽振りが良くなるかもしれませんが、
 手柄をお立てになる時、槙様がお怪我されては大変ですし、
 それに、立てる手柄の無いほうが、天下泰平の証です。」
「おぉ、よくぞ申した。お光は赤が好きか。」



「槙様、何をしておいでです。殿方は厨房に入らぬものです。
 あたしがやります。」
「いんや、俺がやる。
 弁柄を煮立てておるのよ。」
「弁柄でなにを。」
「麻縄を赤く染める。
 先日、赤い麻縄で縛られたい、と申したではないか。」
「十手の赤い房の話だったのでは、、」
「房も縄も同じことだ。赤が好きだと申したろう。
 おぉ、煮立ってきたぞ、楽しみだな。
 赤い縄がお光の白い肌によく似合いそうだ。」



 ******** つづく ********


 

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