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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編縄雨捕り物控 捕り物其の六

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辻斬り 槙次郎 


「槙様、刀の柄巻がほつれております。」
八丁堀宅に帰った槙次郎から二本ざしを受け取りながら、
お光がそう言った。
「おぉ、五間掘りの居酒屋で茂蔵と呑んだ帰りに、
 辻斬りにあってな。」
「辻斬り、、、ですか。お怪我は。」
「怪我と言えば、その柄巻だけだ。」
「伊崎神道流の達人と知っての狼藉でしょうか。」


三河松平屋敷近くの暗がりであった。
「酒井槙次郎殿とお見受けいたす。お手並み拝見。」
夜目に切っ先が光る。
体を捻り一撃をかわした槙次郎、
刺客の二の太刀が来る前に間合いを詰め、抜刀の構え。
「したり、、」
このまま刀を抜けば、確実に相手は死ぬ。
しかし槙次郎は抜かなかった。
間合いの狂った刺客の切っ先を刀の柄で跳ね返す。
刺客は、たたらを踏んで、そのまま走り去った。


「俺も少しは酔ってたんで、追う気にもならんかった。」
「物取り、、、、」
「俺の名を呼んだから、物取りではなかろう。」
「それでは、遺恨、、、。槙様、なにか思い当たる節は。」
「小悪党や木端には恨まれてるかもしれんが、
 武士に命を狙われる覚えはないな。
 もっとも、どこぞの女が武士を雇って恨み打ち、、
 そんな事もあるかもしれんがな。」
「おなごに恨まれるような覚えはあると、、、」
「そう怖い目でにらむな。冗談だ。
 どれ、柄巻を巻き直すとするか。」

ほつれた柄巻を同じ黒糸で補修する槙次郎。
「なかなかの手際ですねぇ、」
「わけも分からず褒めるな。俺は職人じゃねぇぞ。
 世間様に恥ずかしくないほどには直さんとな。
 やがては柄巻師に頼まんといけんがな、、、」
「茶をいれます。」
茶を運んできたお礼の腕をつかむ。
「脱げ。柄巻きしていたら、おめぇを縛りたくなった。」



逆手の伸腕後手縛りで身動きがとれず、
肩の痛みと戦うお光を背後から犯しながら、
「辻斬り禁止のお達しがあったのは遥か昔。
 その御法度を破ってまで、辻斬りする訳が分からん。
 それに、、、」 
槙次郎の思見は長くは続かない。


お光の淫らな喘ぎが、槙次郎の思考をさえぎり続けている、、、、




 ******** つづく ********


 

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