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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

梅雨葵

「さぁ、御主人様、出かけましょうか。」
「どこへ。」
「ちょっと早いですけど、Jさんのお墓参りですよ。」
「行かなきゃだめか?」
「何をおっしゃってるんです。」
「ちょっと感ずることがあってな。」
「お墓参りは別です。さぁ、行きますよ。」
なんか、元気のない御主人様。
景気づけに、御主人様の目の前で全裸になって腕を広げる。
縄衣装でのお墓参りが習わし(?)だから。

車での移動中、民家に様々な色の花がすくっと咲いている。
「ねぇねぇ、あの花なんていうんだっけ。」
あれはねぇ、タチアオイ。
梅雨入り頃、下から咲きだして、
てっぺんの花が咲くと梅雨明け、なんて言われているわ。
だからね、別名『梅雨葵』とも呼ばれているのよ。
気が早すぎた梅雨入り宣言だったのかもしれないけど、
梅雨の晴れ間の快適ドライブだ。


Jさんのお墓の前、他人様の視線がないのを確認して、
いつものように、ブラウスの前を広げてお参りする。

 Jさん、お久しぶりです。
 今日、御主人様はなぜか元気がありません。
 お墓参りを渋るほどでした。
 そんな沈んだ空気を払拭しようと、
 車の中ではハルと大声で話をしたんですけど、
 まだ、御主人様の元気は戻りません。
 どうかJさん、御主人様を支えてあげてください。
 お見守りください。よろしくお願いいたします。

「はるか遠くから、見守る事はできるけど、
 実際に支えるのは、あなたたちなのよ。
 賢治さんをよろしくね。」

そんなJさんの声が聞こえた。
 


私達の前にしゃがんだ御主人様は、
まだ、お参りを続けている。
やがて、、、、
膝をつき頭を抱えて、嗚咽しだした。


いつもは広くがっしりした肩が、小さくなって震えている。
 

 

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