
あぁ、そうだねぇ。常宿にしてるみたいだったものね。
北海道出張にご一緒したのは、もう4年も前なのかぁ、、、。
「私も就職しちゃうと、去年みたいな計画は無理なんだろうな。」
そう、、去年は一人抜け駆け北海道旅行を計画したハルさん。
御主人様に叱られて、実現しなかったけれど、、、。
「ねぇねぇ、レイさん、
レイさんは出張で、ビジネスホテル、よく泊まるでしょ?」
うん、まさか高級ホテルって訳にはいかないからね。
「ビジネスのシングルってさぁ、狭い?」
そりゃ狭いわよ。極端に言えば、寝るだけの場所だもの。
「部屋に入ったら、裸で過ごしてる?」
んーん、お風呂上りは、ビール飲みながら、ちょい裸かな。
「就職したら、私も出張あるのかなぁ?
そうだ、ねぇ、ビジネスホテルごっこしよ。」
なにそれ?
「ビジネスホテルシングルルームに泊まる練習よ。
レイ先輩と私が、ダブルブッキングになっちゃったの。
他の部屋も満室で、それでシングルに二人で泊まるの。
相部屋っていうやつよ。
ちょっと待ってて、今、準備するから。」
オイオイ、平成の世の中、今時、相部屋なんてあるか?
ハルさんが私の部屋の隅に布団を敷く。
その布団の周りに、棚やノートパソコンを並べる。
「レイ先輩、部屋がここしかないんだから、
狭いけど、今晩はあきらめて、一緒に寝ましょ。
ほら、部屋に入ったら裸で過ごすのよ。」
てきぱきと(?)、私の服と下着を剥ぎ取って、
てきぱきと(?)、自分も裸になる。
「ほらほら、先輩、ベッドに座って。」
ベッドじゃなく布団だけど、、、、
ハルさんはパソコンでどこかのウェブを探している。
何してるの?
「ビジネスホテルって言ったら、アダルト放送でしょ?」
そうかよ、私ぁ、観た事ないぞ、、、番組表意外は。
パソコンから、ビアンのサンプルムービーが流れ出す。
あぁ、こんな流れ、、ってわけね、、、。
「お仕事お疲れ様でした。
レイ先輩にご満足いただけるよう、
私、一生懸命ご奉仕します。」

狭いビジネスシングルルームで過ごす先輩と後輩。
仕事を終えた開放感からか、二人の行為は深く果てしない、、
ってな設定、、、
突然、私の股間から顔を上げて、ハルさんが言った。
「賢治様、女を部屋に連れ込んで、こんな事してないよね?」
お仕事、ご接待で疲れ果てて、今頃、高イビキよ。
女を連れ込む余裕なんてないわよ。
、、、、、、ないと思う、、、、、。


