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御主人様と二匹の奴隷達の物語

レイが綴る牝奴隷ハルとレイの物語、、、、、。ほんの偶然が、私を、、、。

掌編江戸妄想奇譚

居酒屋賢兵衛の話を、もっともっと書きたくなって、
あぁでもない、こぅでもないと、自虐的にもがいていた。
ある時、前回書いた『あとがき的無駄話』から、
フト思いついて、今回の話ができた。

この話だけでそれなりに完結しているとは思っているけれど、
やっぱり、賢兵衛やお礼やお春の話が前提なので、
まぁ、よろしかったら、
前前回の掌編江戸妄想譚 壱~五
前回の『掌編江戸妄想捕り物控 壱~四』を読んでから、
これを読んでいただけると嬉しい。


はてさて、どんな事になりますことやら、、
ご用とお急ぎでない皆様、しばしのお時間を、、。

性懲りもなく又、江戸物?
なんてお思いの皆様、ごめんなさい。
これを区切りに、江戸物からは離れようと、、、、

今回は、一話完結、であります。

************************

れい


 
キッチンで食器を洗っている時、
レイは、貧血のように意識が遠のくのを感じ、
手にしたガラス食器が、ゆっくりと床に落ちていくのを見た。
「あぁ、、、割れちゃう、」、、、、、

カラン、、カラン、、、
板場に落ちた木の椀が、軽い音を立てながら回っている。
何事かと振り向く賢兵衛の気配がする。
「申しわけございません、御主人様。、、粗相いたしました。」
その時お礼は、椀を拾いながら不思議な違和感をいだいた。

悪寒がする。
掻巻を肩まであげようとした時、声がした。
「レイさん、気づいたのね。
 だいじょうぶ? キッチンで倒れたから、びっくりしちゃった。」
「、、、、あぁ、ハルさん、ごめん。大丈夫よ。」
辺りを見回す。御主人様のベッドに寝ている、、、
「でも、まだちょっと、寒い、、。」
レイが握っているのは掻巻ではなく、、、毛布だ。
レイは、毛布を被りながら、不思議な違和感をいだいた。




気持ちは充分受け入れようとしているのに、
体が、それを拒否している。
「お礼、ここの穴は初めてだろうが、
 けつめどまで使えるようになって、いっちょめぇの変態女だ。
 おら、もっと息を吐いて、力を抜け。」
賢兵衛は、指を尻の穴をほぐすようにして刺し込んだ。
あなる、、、お礼の頭の隅を、そんな言葉が行き過ぎる。
あなるって、、、なんだっけ、、、、。
「痛いです、御主人様、お、、お許し下さい、、、。」
そう叫びながら、お礼は、
その穴の快感を、既視のように感じている、、。

「レイ、いい締まりだ。」
御主人様の声で、すーっと意識が帰ってきた。
深く挿入されたペニスからのドクドクを感じて、
レイも、アナルを緊張させながら、ご一緒に果てる事ができた。
フゥーっと、吸い込んだままの息を、やっと吐き出しながら、
「そうかぁ、アナルは、ケツメドって言うんだ、、、」
そっと、つぶやくレイ、、、。




「レイさん、このごろアクメも縄や鞭の酔いも深くなった?」
御主人様はもうお休みだ。
ハルと二人、ワインを飲んでいる。

「うん、深くなったのかどうかは分からないけど、
 意識がどこかに飛んでいくのを感じる、、
 不思議な感覚なのよね。
 プールのウォータースライダーを滑り落ちてる感じ。
 でもね、キャァキャァは言ってないのよ。
 後手縛りなら、そのままの格好で喘ぎながら滑り落ちてくの。」
「ふーん。滑り落ちた先は、どこなのよ。花園?」
「あのね、たぶん、江戸、、、、」
「江戸って、江戸時代って事。」
「うん、あの居酒屋賢兵衛にいるお礼の中、、、、。」
「江戸のお礼さんと現代のレイさんが入れ替わってるって事?」
「あぁ、それは気づかなかったなぁ。
 そうかぁ、私の意識が江戸に行っている時は、
 江戸のお礼さんの意識は、私の体の中にあるのかなぁ?」
「あぁ、それアタリかも、
 時々、仕草や言葉使いが変な時あるもん。」


意識だけが、江戸と現代を行き来する、、、、
そんな事、ありえるのだろうか、、
ましてや、レイとお礼の意識が入れ替わるなんて、、、、、

しかしながら、現実に、レイはそれを体験している。
先日も、水道の蛇口をひねろうとして、
実際には、水がめの柄杓を握っていたし、
レンジのコックを回そうと思いながら、竈に薪をくべていた。
意識は現代人のレイでも、お礼の体は江戸の生活を続けている。




私の指先は、マンションの壁?、、居酒屋の羽目板、、、、?
今日は鞭打ちの御調教だ。
マンションの部屋の壁に両手をついて、お尻を突き出す。
「卑猥でいい格好だぞレイ。歯を食いしばれ!」
賢治の容赦のないバラ鞭が、レイの尻を切り裂く。
「あぁ、、あ、、ありがとうございます、、御主人様ぁ、
 あっ、あっ、イキます、、イッちゃいます、、、。」

崩れそうな体を、羽目板に伸ばした指先で必死に支え、
隣の、お春を責める鞭音を聞いている。
お春の尻や内股に当たるささら鞭のその音だけで、
お礼は自分の股間が濡れていくのを感じている、、、。




「御主人様、御調教ありがとうございました。」
「おぉ、久々の鞭打ち、ちょっと俺も疲れたな。飯にするか。
 疲労回復、精力増強、、、
 ニンニクたっぷりのぺペロンチーノ、厚切りベーコン添え、
 で、どうだ?」
ペペロンチーノ?
、、、しばし考えて、あぁ、、、と納得した。


「これはうまいなぁ。お礼も料理の腕を上げたな。」
賢兵衛が猪鍋を突付きながら、お礼を褒めた。
「あい、ありがとうございます。
 今朝方いただいた獅子肉に大蒜という薬草をからめてから、
 鍋にいたしました。
 獅子の臭みが消えて、味が増します。
 聞いた話では、大蒜は疲労回復、精力増強になるとか、、。」
「お礼、おめぇ、もしや、もう一鞭欲しいって言ってるんか?」

今日も雨が降っている。
この冷え込み、、、やがては、氷雨に変わるかもしれない。
雨の日のしあわせ、
こうして三人で食事ができるしあわせ、、、
食事が終わったら、もう一責め、いただけるのかしら、、
密かにそんな事を考えている、、、、。

「うまい、もう一杯。」
賢兵衛の差し出す椀を、レイは微笑みながら受け取った、、、







「うまいうまい、レイの料理は最高だな。
 おい、おかわりあるか?」

スパゲッティを器用に丸めて口に運ぶ賢治とハルを、
お礼は微笑みながら見つめている、、、、、、、





 ******** 完 ********

***************************************
 
あとがき的口上


前回の『あとがき的無駄話』で書きましたように、
ハルさんが完全に物語に入り込んでしまいまして、
お春とハルを混同してしゃべっていた事から、
今回の話をひねり出しました。
『時をかけるМ女』って感じでしょうか?

試行錯誤しながら、
筆も硯もないのに容易く文章が綴れる不思議な『からくり箱』で、
今回の物語を書いていた時、
背後から覗き込んだハルさんを「お春さん」と呼んだ私、、、。
もしやあたしは、『お礼』なのかしら、、、

今日は雨、、、、
居酒屋賢兵衛も、雨降りでしょう。
雨戸を閉ざした、あの薄暗い部屋の中、
レイさんは、素敵な責めをいただいているに違いありません。


賢兵衛様
こちらの世界にも、
賢様のように逞しい賢治様という御主人様がおいでです。
いつの日か、又お会いできるその日まで、
賢治様にお仕えしようと想っている今のあたしです、、、


それでは、かしこ    お礼
 

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コメント


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待っていました、掌編江戸の風

おもしろかったぁ♪
何度か読み返して、あぁって納得。
『れい』というタイトルが物語を暗示していたのですね。
素敵なオチ、加えて『あとがき』まで、遊び心いっぱいで。
これで江戸シリーズおわりなの?
私も、もう一度賢兵衛様にお会いしたいなぁ、、、、
では、かしこ
 

kaibo | URL | 2013年03月31日(Sun)08:10 [EDIT]

春子とレイ子の日常的風景が好きです。時代的な描写は、( ̄▽ ̄;)朱の着物がイメージあります?竹刀で叩いて縄で縛り上げも良いね~

茶 | URL | 2013年03月31日(Sun)14:29 [EDIT]

不思議な余韻

前々回は、卑猥な調教で読ませていただきました。
前回は、しっぽりした情緒を楽しませていただきました。
そして今回は、その両方をあわせていて、素敵な余韻が残ります。
私まで、物語に入り込んで、
お礼さんが現代社会で生きていけるのかと心配してしまいました。

毎回毎回、確実に進歩しているのですから
江戸物をこれで終わらせるのは惜しい気がします。
 

あつこ | URL | 2013年03月31日(Sun)15:47 [EDIT]

kaiboさん、ありがとうございます

タイトルは、いろいろ考えました。
れい、レイ、お礼、、、、、うん、これで行こう、、そんな感じで決めました。
『あとがき』も、何度も書き直して、それなりに納得の私です。
賢兵衛は、、、機会があればいつの日か、、
まぁ、とりあえずは、ちょっとここから離れて、、、、、
そんな今の私です。
じゃぁ、又。      レイ
 

Ray | URL | 2013年03月31日(Sun)19:18 [EDIT]

茶さん

朱色の襦袢ですか?
責めより牝奴の心の動きを、しっぽり読んでいただきたかった、、、
そんな気分であります、、、、。
じゃぁ、   レイ
 

Ray | URL | 2013年03月31日(Sun)19:22 [EDIT]

あつこさん、ありがとうございます

お楽しみいただき、物語に入り込んでいただいたとしたら、
筆者的には、最高の喜びです。
とか言いながら、私自身も、レイとお礼の区別がつかなくなっております、、、

せっかくのお言葉ですが、
とりあえずは江戸物から離れようかと、、、、、
いつの日か、新機軸で、、、、、、、、。

ありがとうございました。
じゃぁ、又。       レイ
  

Ray | URL | 2013年03月31日(Sun)19:29 [EDIT]

礼子にレイ春子に春

少なくとも、これ書いているときは、レイのなかには礼子が乗り移っているときなんだ?。礼子は、前世のレイ春子は春と現世に出会い、俺も含めて言いますけど~運命感じます。若干の形の違いは有るけど出会ったかもしれない。何時も見ていても、逢うに会えない関係も、そのまま、、、

茶 | URL | 2013年03月31日(Sun)22:32 [EDIT]

茶さん

まぁ、そこはそれ、
しょせんバーチャル世界ということで、
じゃぁ。    レイ
 

Ray | URL | 2013年04月01日(Mon)19:41 [EDIT]

2匹と一人

春とレイも、すっかり大きくなり。毛並みの手入れは生き届き。ドックコンテストの賞も、もらえる程です。依然紹介した。メス犬2匹のお話なし。犬種は、、、シベリアンハスキーが2匹です。( ̄▽ ̄;)あの後も、バター犬一週間に三回のペースで身体中犬の唾液とバターにまみれダメ御主人です。冷蔵庫のなかには、業務用の特大バタバターが埋め尽くされ。すっかり依存している。ダメ御主人です。相変わらず2匹は一人に、ベタベタで家に帰れば、バターをくわえて出てき
ます。冷蔵庫は、「春が自ら開けバターを引っ張り出してレイにもってけとレイに渡します。」レイは素直に従い玄関先に出てきます。一人は、玄関先で一物を取り出します。春がバターをくわえて箱から出してます。そこからは、2匹には、難しく一人が開けます。薄いかみをレイが捨て春がバターを直接舌で舐めて一人の足から舐めます。その間がじっと我慢して見つめます。どうやら此が、2匹の上下線の様どうしたもんかね~今日はここまでです。

茶 | URL | 2013年04月02日(Tue)19:54 [EDIT]

恩田陸さんの『ライオンハート』という本を読んだときのような切なくてもどかしい気持ちになりました。

この感覚を上手に説明できそうになくて、コメントにならないな〜とためらっておりましたけど、それだけでも伝えてもいいよねって思って出てきちゃいました^^

自分に起きたことを綴るのはそんなに大変なことじゃなくて、経験や感性から物語を作れることが才能と言わせるのだと思っています。

だから、レイさん、すごいの^^
だから、江戸物からは離れるということで残念ですけど、また違う物語も読ませていただけたらうれしいです^^



りん子 | URL | 2013年04月03日(Wed)14:51 [EDIT]

茶さん、

『掌編江戸物』は、稚拙ではありますが、
説明的にならない最少の言葉で、状況を綴り、
私なりに、何度も何度も推敲して、無駄な言葉を省き、
起承転結を見据えながら、練り上げていきました。
物語を書くというのはそういう事だと思っております。
じゃぁ、   レイ
 

Ray | URL | 2013年04月03日(Wed)21:46 [EDIT]

りん子さん、ありがとうございます

『ライオンハート』、、、、時空を行き来する刹那の愛、、でしたっけ?
そうですねぇ、もっともっと煮つめて、消化して昇華できればよかったなぁ、、、
お礼が、現代社会に残ってしまった、というオチを思いついて、
無理やりそこに落ち着けた、というのが本当のところです。

SM掌編というしばりがありますが、
実際の調教場面のないSM掌編、、、、
そんな事を、ふと思ってしまいましたので、
新しいアイディアが出るまで、
『江戸物』は、しばらくお休みにしたいと思いました。

素敵なご感想、感謝感謝です。
いつの日か、又、お目汚しがあるかもしれませんが、
その時も、ご感想お待ちいたしております。

ありがとうございました。
じゃぁ、又。       レイ
 

Ray | URL | 2013年04月03日(Wed)22:05 [EDIT]

文章は難しいです。

何か締まらない感じの、文章は何が言いたいのか分かりにくく成りますね~

茶 | URL | 2013年04月04日(Thu)00:01 [EDIT]

茶さん

伝えたい事、伝えなければいけない事を、
会話ではなく、言葉で表現する事は、とても難しいと思っております。
ましてや日々のブログは、自分の感性で綴る事も多いのです。
感性をいかに共有できるか、、、
万人に共感を求める事は難しいSMブログですので、
分かる方だけ分かっていただければ、、、
そんなスタンスの今の私です。

じゃぁ、  レイ
  

Ray | URL | 2013年04月04日(Thu)18:56 [EDIT]